令和4年度前期卒業式

    9月25日(日)10:30より「令和4年度 岡山県立岡山操山高等学校通信制課程 前期卒業証書授与式」を挙行いたしました。

    校長式辞
    風に揺れるコスモスの花に、爽やかな秋の訪れを感じる今日の佳き日、操友会会長竹本偉斉勇様をはじめ、卒業生の保護者・御家族の皆様の御臨席をいただき、令和4年度岡山県立岡山操山高等学校通信制課程前期卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員、在校生にとりましても大きな喜びであります。御出席いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。
    ただ今、卒業証書を授与いたしました12名の卒業生の皆さん、御卒業、誠におめでとうございます。絶えざる努力によって本校所定の課程を修了し、今日の栄えある日を迎えられた皆さんに、心から敬意を表したいと思います。
    また、保護者及び御家族の皆様にも、心からお喜び申し上げます。併せて、日頃からの本校教育に対する御理解と御協力につきましても感謝申し上げます。
    この卒業は卒業生の皆さんの努力によるものですが、同時に、皆さんを今日まで励まし、支えてくださった御家族や職場の皆様の御理解と御支援の賜物でもあります。どうか、周囲の方々への感謝の気持ちを忘れないでください。
    高等学校卒業という大きな目標を成し遂げられ、今日の佳き日を迎えられた皆さんに対し、将来の夢や目標を、皆さん自身の手で実現していただけるよう、はなむけの言葉を贈りたいと思います。
    夢や目標の実現のためには、「努力」と「人との関係」が大切です。
    まず最初に、「努力」についてですが、一日一日の努力は目に見えないほんの少しであっても、あきらめず、繰り返し、継続して行うことで、年月とともに成果が蓄積され、気が付いたら、どうやって実現したのだろうと思うような高みに到達する可能性があるのです。元大リーガーのイチロー選手も「小さいことを重ねることが、とんでもない所に行くただ一つの道である」と言い、毎日他の選手より10分多く素振りをしたり、ダッシュをしても他の選手より1m先を目標にしていたそうです。成果の蓄積が目に見えるようになるまであきらめずに、これからも地道な努力を続けてください。また、その夢や目標を本気で実現したいとういう思いも大切です。レポートやスクーリングを根気強く積み重ね、仕事や家庭、そして勉強を両立させてきた皆さんには、この「努力」を継続する意味を理解していただけるのではないでしょうか。
    次に、「人との関係」についてですが、皆さんは、御家族、友人、地域の方々、後輩、先生など、数え切れない人々の愛情や支えを得てここまで成長することができました。人との関わり無くして今の皆さんの成長はなかったと思います。卒業後はこれまで以上に多くの人々との関わりの中で生活していくことになります。人は将来にわたっての財産でもあります。いくらIT(情報通信技術)やAI(人工知能)が発達しても、人の心を動かすのは、人であり、支え、支え合う関係は、人との関わりの中からしか生まれてきません。これまで皆さんが築きあげてきた人との絆は、たとえ目に見えなくても確かに存在しています。これからさらに多くの人との出会いが皆さんを待っています。その出会い一つ一つを大切にして、支え、支え合う関係をさらに広げ、人としっかりと関わり合いながら心豊かな人生を送ることで、自分の夢や目標を実現してほしいと思います。
    これからも、皆さんは人生の途上において様々な出来事に遭遇されるでしょう。しかし、どうか、卒業に向け努力し続けた自分自身に自信を持ち、自分を支えてくれている周囲の方々に感謝の気持ちを持って、これから人生の大海原に力強く漕ぎ出してください。卒業生の皆さんの御健闘と御活躍を、心からお祈りいたします。
    結びに、御臨席を賜りました御来賓の皆様、保護者の皆様に改めて感謝申し上げるとともに、これからも卒業生たちの成長を温かく見守っていただきますことをお願い申し上げ、式辞といたします。

令和4年9月25日
岡山県立岡山操山高等学校 校長 武内 洋二