令和4年度後期入学式

    10月2日(日)9:40より「令和4年度岡山県立岡山操山高等学校通信制課程の後期入学式」を挙行いたしました。

    校長式辞
    風に揺れるコスモスの花に、爽やかな秋の訪れを感じる今日の佳き日、操友会会長 竹本偉斉勇様をはじめ、多くの保護者・御家族の皆様の御臨席をいただき、令和4年度 岡山県立岡山操山高等学校通信制課程 後期入学式を挙行できますことは誠に大きな喜びであり、皆様に厚く御礼を申し上げます。
    ただ今、入学を許可いたしました岡山操山高等学校50名の皆さん、御入学おめでとうございます。これから皆さんが学ぶ岡山操山高等学校は、120年を超える歴史と伝統を有する学校です。通信制課程は昭和23年に発足し、これまでに5000名以上に上る卒業生を送り出してきました。皆さんは本日をもって、この歴史と伝統のある岡山操山高等学校の通信制課程の一員となられました。
    さて、通信制課程での学習は、日々レポートに励み、日曜日にはスクーリングを受け、単位を積み重ね卒業するというもので、何よりも自分の責任に基づいた主体的・積極的な選択と実行が求められます。もちろん、先生方は、いつも親身になって相談に乗り、助言をくださいます。しかし、本校では、基本的に皆さんが自分で考えて学習計画を組み立て、自分の責任において授業を受けて単位を修得していかなければなりません。そして、卒業後の進路についても、皆さんは、自分で考え、決めていかなければなりません。
    今日から気持ちを新たに、自分の将来の生き方や在り方について考え、判断しながら、学校生活を、そして自分の人生を創り上げていくことを期待しています。
    ここで、新入生の皆さんに、パナソニックの創業者、松下幸之助氏の言葉を紹介します。「人と比較して劣っているといっても、決して恥ずることではない。けれども、去年の自分と今年の自分とを比較して、もしも今年が劣っているとしたら、それこそ恥ずべきことである。」という言葉です。他人と競えば、自分との違いやその人の環境をうらやんだりしてしまうが、人をうらやむことは自分を成長させてはくれません。自分自身と競うことはとても健全で、今日の自分が昨日の自分に勝てるように努力をすることが尊いのです。
    皆さんは、本校通信制課程に、辛いことやしんどいことなどいろいろな経験を経て入学されたと思います。本校での学びや新たな人との出会いを通じて、自己ベストを更新する努力を積み重ね、新しい、そして素敵な自分に出会ってくれることを期待しています。
    本校通信制課程は、共に学ぶ仲間がそれぞれの夢を持ち、仲間と語り合いながら、励まし支え合い、努力し合って、みんなで夢をつかみ取る。そのための開かれた「学びの場」です。この学校に通う仲間たちと一緒に、それぞれの夢の実現に向けて、新しい人生の第一歩を踏み出してください。
    そうすれば、やがて卒業の日を迎えた時、皆さんは卒業証書と共に、大きな達成感と自信を得ることができるでしょう。そして、その達成感と自信は、皆さんが人生の次のステージに踏み出す時の大きな力になります。皆さんが互いに励まし、支え合いながら、卒業というゴールを目指してくださることを心から願っています。
    保護者および御家族の皆様にも、御入学のお祝いを申し上げます。
    本日入学された生徒の皆さんが、本校での学業を続けるためには、何よりも生徒本人の自覚と努力が必要であることは当然ですが、同時に、保護者や御家族の皆様の御理解と御協力も必要不可欠です。生徒の皆さんを時に励まし、時に慰めながら、常に温かく見守り、支えてくださいますようにお願いいたします。私たち教職員も、力を合わせて生徒の皆さんの学びを支援したいと思いますので、本校の教育に御理解と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
    終わりになりましたが、本日お忙しい中、御臨席を賜りました保護者・御家族の皆様に、改めてお礼申し上げ、式辞といたします。

令和4年10月2日
岡山県立岡山操山高等学校 校長 武内 洋二