岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
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保護者対象学校説明会

2017年07月10日

H29年度 保護者対象 学校説明会 校長挨拶 H29.7.8(土)9:30~

 皆様、おはようございます。
 岡山操山高等学校長の近藤と申します。
 本日は大変お忙しい中、本校の学校説明会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
 開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 学校の方は、昨日1学期の期末考査(本校では第2回学力テストと言っておりますが、)が終わり、生徒たちの元気な声が校内でとどろいています。この春に入学した1年生も、学校にしっかりと慣れ、学習や学校行事、部活動等に、思う存分力を発揮しているところです。

 さて、本校は、1900(明治33)年開校の岡山県高等女学校及び1921(大正10)年開校の岡山県第二岡山中学校を源とする、今年創立118年目を迎える県下屈指の伝統校ですが、2年前から文部科学省スーパーグローバルハイスクールに指定され、将来のグローバル・リーダーの育成を目指す、まさに「伝統と革新」が融合した学校です。
 また、高い志をもった生徒たちがさらに伸びる「進学すべき大学」へ導くことも、我々の大きなミッションでございます。

 御存知のように、現在、高大接続改革の議論が大詰めを迎えております。
 現中学校3年生のお子さま方が高校3年生になるとき、大学入試センター試験に代わって実施される「大学入学共通テスト(仮称)」では、各教科・科目の特性に応じた「知識・技能」を十分有しているかの評価も行いつつ、思考力・判断力・表現力を中心に評価を行おうという方向が出されています。2次試験(各大学の個別試験)でも、さらにその傾向が強くなっていくと思います。要は、各教科・科目の知識の量だけでは勝負できなくなり、それらを活用して、課題を解決できるかが問われるようになっていきます。
 また、共通テストでの国語・数学における記述式問題の導入や、検定試験を活用した英語におけるスピーキングを含む4技能評価への転換、さらに、AO入試・推薦入試の改善や、高校でどんなことを頑張ってきたか、その結果どんな力が身に付いたかを調査書に記載するよう、調査書の見直し等も行われる方向でございます。

 本校では、このような教育界の大きな流れを先取りする形で、後で担当から説明がありますが、スーパーグローバルハイスクールの一環として、大学と連携した、思考力や表現力を育成するための授業改善・進化の取組を、全校を挙げて推進しております。

 また、総合的な学習の時間(「未来航路プロジェクト」)でのグループでの課題追求学習や、「SOZAN国際塾」での更なる課題研究の深化、「海外研修」等を通して、生徒に受験学力にとどまらない、様々な知識を関連付けながら「深く考える」力、そして説得力をもってしっかりと表現できる力を身に付けさせようとしております。

 お子さまが大人になる10年から20年後、どんな社会になっているでしょうか。オックスフォード大学の研究者によると、AI(人工知能)や情報化の進展により、約半分の仕事が自動化され、仕事がなくなる可能性が高いと言われています。逆に言うと、半数以上の生徒は今は存在しない職業に就く可能性があります。また、グローバル化が一層進展し、国内では少子高齢化により生産人口がどんどん減少するなど今まで日本が経験したことのない時代に突入していきます。
私は、操山で、このような時代になっていくことを、逆にチャンスだと捉えられる人間をつくりたいと思っています。言葉を換えれば、周りの多様な人たちと力を合わせながら、自分の力でたくましく未来を切り拓く人間を操山で育てたいと思っています。

 操山はさきほど申しました授業はもちろんですが、松柏祭などの学校行事、部活動、生徒会活動等をとても大切にしている学校です。時代の急激な変化に柔軟に対応するとともに、今までなかった新しい価値を創り出すため、生涯にわたって学び続ける基礎となる「確かな学力」はもちろんですが、将来、社会に出たとき、自立して生きていくことのできるコミュニケーション能力やタフネス、優しさなど「豊かな人間性」を、本校での様々な教育活動を通して、今後ともしっかり育んでいきたいと考えています。

 7月26日(水)には本校のオープンスクールがございます。お子さまと御一緒に、是非、御来校ください。心からお待ちしております。
 今日は、限られた時間ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。