岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
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通信制教育70周年記念式 校長式辞

2017年11月22日

式  辞

 本日ここに岡山県高等学校定時制通信制教育振興会会長 北浦信夫 様、岡山県高等学校長協会定通部会長 福本和宏 様をはじめ、来賓各位、関係者の皆様の御臨席を賜り、本校通信制教育七十周年記念式をかくも厳粛に挙行できますことは、本校教職員、生徒にとりまして誠に栄誉なことであり、御臨席の皆様方に厚くお礼を申し上げます。
 我が国の高等学校通信制教育は、戦後の混乱期から復興に向けて社会が歩み出した昭和二十三年、新学校教育制度の施行により、勤労青少年を対象に後期中等教育の機会を提供する機会として誕生し、同年2月1日、本校通信制課程が「岡山県第一岡山高等女学校通信教育部」として設置されました。
 当初の実施科目は「国語Ⅰ」「解析Ⅰ」「地学」のわずか三科目であり、学習書もない中でのスタートでしたが、関係者の血のにじむような努力により、徐々に科目数も増え教材も整う中で、昭和三十一年三月に第一回の卒業式を挙行し、四名の卒業生を送り出しました。
 以来、生徒の意欲と先生方の熱心な指導により卒業者も着実に増加していき、社会の進展と教育環境の変化により勤労青少年の生徒は次第に減少していきましたが、近年になり、通信制教育は様々な事情で進路変更した高校生の新たな学習の場としての役割をも大きく担うようになりました。
 平成十八年度には、単位制課程に改編するとともに二学期制を導入し、学期ごとに単位認定を行うことで、前期卒業と後期入学が可能となりました。現在は、NHK高校講座の活用等の履修形態の工夫や各科目の自学自習を進めるためのホームページの充実、ICTの活用など、多様なニーズや状況に応じて学ぶことのできる学習環境が豊かになるとともに、学び直しの機会の提供や自立支援等の面でも、大きな役割を果たしています。
 今回の七十周年の節目を契機に、県内で唯一の県立の通信制課程である本校のこれまでの歴史や先人の御努力を改めて心に刻みつつ、今後とも、いつでもどこでも学べ、きめ細やかな指導ができる通信制の特性を十分に生かしながら、「自ら学ぶ力」の育成に向けた基本的な学力の充実や、生徒が主体的に自らの人生をたくましく切り拓いていくための人間教育を、本校教職員一同、心を合わせて進めてまいる所存であります。
 最後になりましたが、今日まで絶大な御支援と御高配を賜りました岡山県高等学校定時制通信制振興会の皆様、操友会の皆様、協力校の教職員の皆様、そして御臨席の全ての方々に深く感謝を申し上げますとともに、本校通信制を今後とも温かく見守っていただき、一層の御支援をいただきますようお願い申し上げまして、式辞といたします。
   
     平成二十九年十一月十九日

             岡山県立岡山操山高等学校 校長 近藤 治