岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
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平成30年度 未来航路 課題研究発表会 校長挨拶

2019年02月05日

H31.1.30(水)8:40~ 平成30年度「未来航路 課題研究発表会」校長挨拶
皆さん、おはようございます。
体育館の中はすごく寒いですが、風邪を引かないように気を付けてください。
さて、今日は丸ごと、「SGH未来航路課題研究発表会」の日です。校長として、今日の日をすごく楽しみにしてきました。
午前中は本校の各教室等でポスターセッションを、午後は場所を岡山市民会館に移し、全体発表を行います。
午前中のポスターセッションには、本校と同じSGH校の岡山城東高校の生徒も発表してくれます。
また、午後は、昨年度に引き続き、東京学芸大学附属国際中等教育学校、西大和学園中学校・高等学校、そして岡山城東高校の生徒も一緒に発表してくれることになっています。改めて、午後、市民会館でそれぞれの学校の生徒の皆さんを紹介します。
そして、午前中は中学生の皆さんも参加します。高校生になった自分を想像しながらポスターセッションを聴いてほしいと思います。高校1年生の皆さんは、これから始まる研究のヒントを、具体的に見つけてほしいと思います。

さて、開会に当たり、私から1つだけお話をします。それは、なぜ、岡山操山では「未来航路」を行っているかについてです。
結論から先に言うと、「これからの社会をたくましく生き抜くため」そして「皆さんが未来のリーダーとして、よりよい社会を創り出すため」です。
皆さんが大学や大学院を出て社会で活躍する頃には、我が国は厳しい「挑戦の時代」を迎えています。生産年齢人口が減少し、グローバル化がますます進展する中で、企業はマーケットを求め今以上に海外進出を進めるとともに、国内では外国人労働者が増え、AIやIoTなど絶え間ない技術革新・情報革命によって、数年先の予測さえ困難な時代になっていくでしょう。
そのような中、皆さん一人一人が「持続可能な社会」の担い手として、様々な変化に主体的に向き合い、いろいろな人と協力しながら積極的に課題を解決していく力や、様々な情報や知識を活用し、今までなかった「新たな価値」を創り出していく力を身に付けることが求められています。
スーパーグローバルハイスクールである本校の「未来航路」は、探究のプロセスを通して、次の3つの力や態度を生徒の皆さんに身に付けてもらうことを目的にしています。
その1つめは、「自分自身と社会との関わりから課題を見出し、その課題解決に必要となる知識や技能」。
2つめは、「課題解決のために調べた様々な情報やデータを比較したり、分類したり、関連付けたりする作業を通して課題の本質について深く考え、それをまとめ、表現する力」。
3つめは、「主体的に探究活動に取り組むとともに、班の中で互いの役割やよさを生かしながら、よりよい社会を実現しようとする態度」です。
これら3つの力や態度は、学力の3要素として、これから本格化する大学入試改革でも重視されています。
繰り返します。なぜ、岡山操山は未来航路をするのか。
それは、皆さんがこれからの社会を生き抜いていくための力を得るため、そして皆さん自身の力でよりよい社会を創り出すためです。未来に向けた船出を、皆さん自身で行うためです。

2年の学年主任である今井先生がモデルとなったポスターには「『学び』を『結果』に変える日」というキャッチコピーが付いています。
「結果」が出たかどうかを確かめるには、プレゼンする自分自身が楽しめたか、そして、プレゼンを聴いた人の質問に的確に答えられたかを振り返ることが有効です。1年間頑張って研究した成果がしっかりと発表できれば、楽しくないはずはありません。
また、聴く側の人は、漫然とプレゼンを聴くのではなく、その研究の方法は妥当か、論理の展開に矛盾はないか、もっとよいデータがあるのではないかなど、問題意識を持って聴き、質問をしてください。良質な質疑応答によって、プレゼンの価値が何倍にも上がっていきます。プレゼンの価値は、プレゼンをする人とプレゼンを聴く人の共同作業で生まれるのです。私もチャンスがあれば質問をしたいと思います。
最後に、今日に至るまで生徒たちを熱心に御指導いただきました岡山大学の先生方、大学生・大学院生の皆さん、そして温かく生徒を見守っていただきました保護者の皆様にお礼を申し上げますとともに、生徒たちの成長のために日々頑張ってくれている本校の教職員に心から感謝します。本日、御来校いただきました大分大学、岡山大学、岡山県教育委員会、県内外から御参加の関係の先生方にも感謝申し上げます。
では、研究を進める上で、お世話になった全ての皆さんに感謝の気持ちを込めて、そして、1年間一緒に頑張った全ての班の友達にエールの気持ちを込めて、大きな拍手をお願いします。