岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
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平成31年度一学期始業式 校長式辞

2019年04月10日

 H31.4.8(月)11:40~

平成31年度一学期始業式   校長 あいさつ

皆さん、こんにちは。
新しい一年、平成31年度が始まりました。先ほどの岡山操山中学校の入学式では120名の新しい仲間を迎え、岡山操山高等学校の入学式では280名の新しい仲間が加わりました。新しくできた先輩や後輩、同じクラスとなった仲間やお世話になるたくさんの先生方との出会いを大切にして、気持ちも新たに今日から思う存分に力を発揮することを期待しています。
皆さんも知っているとおり、来月からは「平成」に代わり「令和」という新しい元号となります。出典は、「万葉集」にある、梅花を詠んだ三十二首の序文「初春の令月 気淑く風和ぐ」で、「令和」には、長い冬が終わり、春の訪れを告げる柔らかな風や梅花の香りの下、皆が心を開き、和やかに楽しむ時代の到来を祝うという意味が込められています。
「松柏」の精神を受け継ぐ皆さんも、松や柏と同じように長く厳しい冬を耐えて、麗らかな春を迎えました。この1年間、生徒そして教職員が美しく心を寄せ合いながら、新しい文化がこの学校から生まれ育っていくことを期待しています。


さて、新しい年度の始まりに当たり、1つだけお話をします。
それは、「夢や目標を持つことの大切さ」についてです。
3学期の終業式・修了式で、中・高の2・3年生の皆さんに、私から春休みの課題を出しました。
「皆さんが将来、情熱を持って本当にやりたいことは何なのか、それを実現するためには今の自分に何が必要なのか、どう行動すればよいかについて、この春休みの間にしっかりと考えてみてください。」という内容でした。
この課題を出してくれた生徒がいます。
3月16日から10日間にわたるSGH短期海外オーストラリア研修を終えて帰国した12名の高校生の皆さんが、3月末に報告会をしてくれました。日本とオーストラリアの文化の違いや、学校やホームステイ先、アデレードの街の様子など、どの生徒の話も興味深く、メモを取りながら体験談を聴いていたのですが、とても印象に残ったのは、「高い目標を持つことの大切さを学んだ」というある生徒の言葉でした。交流校であるセイクリッドハートカレッジの生徒の家にホームステイをしているとき、そのバディが世界有数のある大学で勉強したいという自分の高い目標、夢を語ってくれたそうです。私にその話をしてくれた生徒は、自分も将来同じ大学に行き、そのバディと一緒に勉強したいという夢を語ってくれました。
先ほど入学式を終えたばかりの中・高の新入生も含め、ここにいる皆さん、「情熱を持って自分が本当にやりたいこと」や目指したい「高い目標」を、是非本校で見つけてください。人に笑われようと、何を言われようとかまいません。それこそが、学校生活をさらに充実したものにしてくれます。
夢や目標に向かって毎日頑張っている人は本当に素敵です。夢や目標があるから、人間は苦しさや困難を乗り越えていけるのだと思います。思いの大きさが、受験の最終盤など本当にしんどい時、自分を支えてくれます。


最後に。そのとき、別の生徒が私に語ってくれた言葉を紹介し、今日の式辞を終わります。
それは、「今回のオーストラリア研修で、普段の授業で学んだことがたくさん使えた。これからも学校の授業を大切にしていきたい」という言葉です。
日々の授業は、「高い目標」を実現するための宝物です。その宝物を捨ててしまうか、自分のものにする努力を続けるかで結果が決まります。
そして、一緒に学ぶ仲間は、成績の優劣を競う相手ではなく、切磋琢磨しながらそれぞれの夢に向かうパートナーだと考えてください。誰かに教えることによって力が付くことは、教育の世界ではよく知られた事実です。
知ったかぶりをせず、分からないことは分からないと先生や友だちに聞いてください。分からないを質問することは決して恥ずかしいことではなく、とても価値のあることです。知識や考え方をみんなでシェアしながら、さらに高みを目指す集団になってください。皆さん一人一人が授業の主役であり、「岡山操山そのもの」だと私は思っています。
令和元年という記念すべき年に、自分で決めた夢や高い目標に向かって、勇気を出して一歩踏み出してください。皆さんが本気で目指すのなら、我々教職員は全力で皆さんを応援します。そして操山生の皆さんなら必ずできます。
学ぶことを楽しみながら、1年間頑張りましょう。
これで式辞を終わります。