岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
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令和元年度 保護者対象学校説明会 校長挨拶

2019年07月08日

R1.7.6(土)9:30~11:30

皆様、おはようございます。本校校長の近藤と申します。
本日は大変お忙しい中、岡山操山高等学校の学校説明会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
開会に当たりまして、一言、御挨拶を申し上げます。


昨年のこの会は7月豪雨のため、急遽中止にさせていただきました。倉敷真備地区の学校では今もなお復旧・復興に向けた懸命な努力が続けられています。私たち教職員は、普段どおり「岡山操山の教育」に専念できる幸せをかみしめながら、日々一生懸命に生徒たちのために頑張っています。
最初に学校のPRを少しさせていただきます。
今度の日曜日(7月7日)のNHK大河ドラマ「いだてん」に岡山操山の前身の一つである岡山一女出身で、日本女子陸上初の五輪メダリスト人見絹枝さんが登場します。番組の最後の「いだてん紀行」には、本校にある銅像や陸上部も登場する予定です。是非御覧ください。人見さんは当時世間から偏見の目で見られていた「女子スポーツの振興」に命をかけて取り組み、24歳の若さでこの世を去りました。
人見さんが卒業した一女の「和して流れず」の精神、そして二中の「松柏」の精神を受け継ぐ本校の生徒たちは、たくさんの先輩たちと同じように、これからも岡山や日本の未来を拓くリーダーになっていくでしょう。今年創立120周年を迎える本校は、そのような「人間」を育てる学校です。
さて、今の高校2年生から、高大接続改革による新しい入試が始まります。それは、従来の「知識・技能」だけでなく、「思考力・判断力・表現力」、さらに「多様な人々と協働しながら主体的に学習に取り組む態度」、言い換えれば「学びに向かう力や人間性」も含む、いわゆる「学力の3要素」を高校でしっかりと育み、大学入試でその力を適正に測定し、受け入れた大学ではさらにその力を伸ばして社会に送り出そうというものです。センター試験が大学入学共通テストという名称になり、国語・数学で記述式の問題が入ってきます。さらに、英語については「読む・書く・聞く」に加え、「話す」力も、民間の検定試験を使ってはかることが求められていきます。生徒一人一人の主体性や学びに向かう力をみるため、大学に提出する「調査書」の様式も変わります。
今後、グローバル化が進展し、人口減少がどんどん進んでいく、先が見えないこれからの社会をたくましく生きていくためには、変化に柔軟に対応でき、自分で問題を発見して答えを導く「課題解決型」の人材が求められていきます。
大学は、アクティブ・ラーニングなどの学習方法を取り入れ、知識や技術を活用する力を育成し、社会の要請に応えようとしています。
私たち岡山操山は、国から指定されたスーパーグローバルハイスクールとして、岡山や日本の未来を切り開くグローバル・リーダーの育成に向けて、大学教授等にアドバイスをいただきながら、英語をはじめ全教科で授業改善や公開授業を積極的に行うとともに、総合的な探究の時間(未来航路プロジェクト)でのグループでの課題研究やSOZAN国際塾での探究的な学びの深化、さらに国際交流等を通して、社会に出てから自立して生きていくことのできる人間性や社会性をしっかり育んでおり、新しい大学入試においても、十分評価されるものと認識しております。
繰り返しになりますが、本校は、子供たちを大学に入れればそれでよいという高校ではありません。確かな学力はもちろんですが、未来を切り開く高い志と豊かな人間性を備えた魅力あふれる「人間」をこれからもしっかりと育てていきたいと思っています。


本日は、限られた時間ではありますが、中学校3年生の保護者の皆様に、本校の教育、特に進路指導の具体的な取組も含め御理解いただければと思います。
岡山操山中出身の生徒とうまくやっていけるのか、高校から入学する枠が「4クラス」と小さいけど大丈夫だろうか、どんなクラス編成なんだろう、英語の4技能への対応はどうしているのかなど、いろいろな疑問点等がおありだと思います。せっかくの機会ですので、どんどん御質問いただき、本校教育への理解を深めていただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。