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文化部紹介校誌『操山』No.51 2007.3.1発行より)
文学部  人は「思い」を残したい時に何をするだろうか。言葉は過去には残らない。文字は形があって残るもの。日本の武将の魂が理解されるのも、古代ローマに思いを馳せることができるのも、刻を越えることを可能にした文字による継承のおかげ。
 今生きている私達も千年過ぎれば呼称は古人。私達は何かを残せているだろうか。生きて、思って、考えた、そんな証を残せているだろうか。気持ちが動いた時、筆をとってみよう。一人一人思ったことを書き連ね、書き溜めていこう。俺は、私は、僕は、ここにいたんだ、そんな「証」を、残していくことは単なる記録とは違う意味を持つはずだ。
 しかし、残すだけでいいのだろうか。どんなに綺麗な文を書く作家の作品も、読んでもらわなければ意味をなさない。受け手がいないと残ることはないのだ。自分の思いをぶつけた時、それを受けとめてくれる人がいる場所、それが文学部なのである。
科学部  対象領域が広く、個人が好き勝手な方向を向いているのが我々科学部です。興味のあるものもバラバラなのにここまで我々が主体性を保っていられるのも、偏に操山の校風を身に纏ったような周囲の人達のお蔭なのです。
 今年の松柏祭、恒例であったシャボン玉を廃止するという椿事が起こり、替わりに人工イクラや試験管の中に雪を降らせる実験を行いました。この実験のため、生物室からはエタノールを二瓶も、太っ腹で男前な木村先生からは試験管を五十本も只同然の出世払いで頂きました。その他化学室の先生方には実験を手伝ってもらったり、我らが第四顧問高見大先生の顔に免じて金槌の多大なる騒音被害を容認してもらったりしています。またESS部には伝声管の侵入を許可してもらったり、科学の祭典では野球部からバットを貸して頂きました。こうして紙面に残すことで、少しでも感謝の意が伝わればと思います。
 今回は普段とは正反対の殊勝な態度で筆を執らせて頂きました。我が科学部のより一層の繁栄を心より(切実に)願って…
音楽部  下校する時、誰でも一度は音楽堂から流れてくる演奏を聞いたことがあると思います。
 音楽部では気の合う部員同士がバンドを組み、自分たちで曲を決め、音楽堂で練習をしています。そうして組んだバンドは新入生歓迎会や文化祭で成果を発表することができます。しかし、すべてのバンドがステージに立てるわけではありません。厳しいオーディションに通過したバンドのみが、ステージに立つことができます。文化祭では、それぞれのバンドや個人で仕事を分担し、機材運びや照明などをします。ここではバンドのメンバー以外との協力が必要になります。といってもどの部員も音楽が好きだということは同じです。みなさんの中でも音楽が好きだ!! と思える人はどんな方でも大歓迎です。どうか、こんな音楽部をよろしくお願いします。
演劇部  演劇部員の放課後は、七十周年記念館の赤い階段をのぼるところから始まります。七十周年記念館三階の古びた部屋が、私たちの活動場所です。練習、セット作りの日曜大工、校内公演など、限られたスペースの中で何でもやります。
 お芝居をつくるのに役立つ様々なものが、部室にはあふれています。扉を開けてまず目に入るのは、セットの壁。高さ2.5メートルの巨大な板は、巧みに組み立てられて舞台装置になります。それから、音響機器。ミキサーやスピーカー、コードの海。さらに見まわせば、ひそやかに眠る照明器具たち。またコードの海。山のような衣装に靴、用途不明な小道具たち。棚には、ドライバーやのこぎり、ペンキにニスなど、工具が詰まっています。
 歴代の遺産に囲まれての部活はとても充実しています。公演は年間七回以上あり壮絶にハードですが、楽しく取り組んでいます。少しでも興味のある人、いつでも見学に来て下さい。新しい仲間募集中です。
新聞部  現在操山新聞部は二年生三人で活動しています。そのうち二人は兼部しています。
 主な活動内容は春の新入生歓迎会時と冬の卒業時の発刊です。見てわかるように、二学期後半から次年度の四月前半までしか活動期間がないので、兼部もできたりします。
 「文章書くのも苦手だし…」と言われますが、大抵、インタビュー内容や、先生・三年生等に書いてもらった原稿を載せたりしています。その他写真を撮ったり、レイアウトを考えたりと様々な分担もできます。勿論、文を書くことが得意な人は、文を中心とした構成もできます。いわば、自分の思うような新聞が作れる!(限度はありますが。) ということです。
 ここまで読んで頂きありがとうございました。興味を持たれた方は是非部室長屋へ!!
ESS  こんにちは、ESS部です。
 今年は新入生が二人入部し、二年生の部員も増えて、一同新たな気持ちで頑張っています。
 活動は主に、洋楽を聴いたり、英語の映画を観たりしています。今後は英語でのディベートにも挑戦していく予定です。松柏祭やオープンスクールの日には、英語のクイズをして、たくさんの中学・高校生が参加してくれてにぎわいました。先生は、さまざまな案を出し少し準備をして下さり、素晴らしい展示ができました。
 松柏祭が終わってからは活動も少し減ってきていますが、まだまだ頑張ります!!授業とは違った方法で楽しく英語にふれ、これからも英語の更なる魅力にせまっていけるように努めたいと思っています。こんなESS部ですがこれからもよろしくお願いします。
美術部  美術部。そこは、一人一人が思ううままに活動するユートピア。自分の持つ世界を作品にこめ、この世に発信するために、部員たちは日々切瑳琢磨しているのです。作品に向かって話しかけ、作品と対話するもよし。作品に心の叫びをプチまけるもよし。作品と一対一で拳で戦うのもよし。よりよい作品に近づけていくためには、作品との語り合いが大切なのです。
 もちろん部員同士の仲もとても良く、部室には常に温かい空気が流れています。静かな部、というイメージをもたれがちな美術部ですが、実際は、明るく活気に満ち溢れている部です。そしてその空気は、松柏祭など自分の作品を世に送り出す前には、緊張感のある空気へと変わります。心地良ささえ感じる張りつめた空気の中で、より良い作品へと仕上げていくのです。今は十二月の寒さにストーブと熱き魂で立ち向かい、せっせと活動しています。
 少しでも美術部のことを分かってもらえたら幸いです。美術部でした。
書道部  私たち書道部は、顧問の中池克直先生、有松幹雄先生のもと日々、一生懸命作品制作に取り組んでいます。中学生と活動場所が同じということもあり、兄弟姉妹のような雰囲気で、とても仲が良く、常に笑顔が溢れています。
 こんな書道部ですが、書く時になると一変し、黙々と精神統一して書き続けます。
 辛く、嫌になることもありますが、周りの部員にも励まされ、今年も特別賞をはじめとする優秀な成績を収めることができました。この部活内の雰囲気こそが勝因だと思います。『字は心の鏡』と言われるように、精神面での充実も必要とされます。日によって書けたり、書けなかったりというようなこともありますが、今、この仲間とだからこそ書ける作品を大切にし、これからも日々精進していきたいと思います。
茶華道部  皆さんは、和風の「和」を日常生活に感じることがありますか。具体的には少々難しいかもしれません。しかし、私達は活動の中で「お茶」を通じて、日本の伝統文化の一端に関わることで「和」を身近に感じています。
 茶華道には、武道と同様に「道」が付いています。心身を鍛える技芸に通じ、雑念に捕われず、自らを知る場でもあります。
 練習は、お作法は勿論ですが、姿勢・心構えなど所作の一挙手一投足に注意しています。
 堅苦しいことばかりではありません。
 お点前に集中し、その後いただく一服の味わいは、とても心穏やかに和みを感じる時で、「和」に通じていると思います。
 お茶会に身分の差が無いように、部内にも先輩・後輩の差はありません。御指導いただいている先生、顧問の先生と共に、笑顔を交えて親しく話をしています。
 本年度から、華道も本格的に活動を始め、日本の伝統文化に触れる機会が増えました。
 皆さんも、日常から少し離れて、美しい日本の伝統文化に触れてみてはいかがでしょう。
パソコン部  どうも、パソコン部です。元々、パソコン部はラジオ部を前身としています。そのため、改名前はよく活動を誤解されていました。しかし、していることは以前と変わりません。それは、「松柏祭で、パソコンを使って何か発表をする。」ということです。
 パソコン部は、そのはとんどが一年生という若く意欲あふれる少年たちによって構成されています。正直、今の部を引っ張っているのは、彼らです。松柏祭では、サーバーを借りてインターネットゲームを行い、訪れた子供たちに大人気でした。これは、都全体が一致団結したからこそできたことです。
 こんなパソコン部ですが、普通の日は何をやっているのかというと、はっきり言って何もしていません。しいて言うなら、好きな時に、情報処理室に行ってパソコンを楽しむことでしょうか。パソコンの持つ面白さや楽しさを味わいながら日々を過ごす、そんなマイペースな部がわがパソコン部です。もし興味があるなら、入部してみて下さい。以上、パソコン部でした。
写真部  写真部は松柏祭の展示に向けて、放課後に運動部や文化部の活動を撮影したり、暗室で写真の現像や引き伸ばしをして活動しています。
 私たちはデジカメではなく、白黒フィルムを使って撮影します。光の具合やピント調節が重要となり集中してシャッターを押します。それでも三十六枚撮りのフィルムでうまく写真にできるネガは十コマ程度とわずかである上に、現像や引き伸ばしの時の薬品の温度や時間にも影響を受けるため、写真にできるネガは少なくなります。うまくいかなくて嫌になる時もありますが、良い写真ができた時は凄く達成感があります。
 カメラを持っていなくても、学校にデジカメがあるので誰でも写真を撮ることができるので、興味を持った人には是非入部してもらいたいです。そして、これからも写真部をよろしくお願いします。
生物部
吹奏楽部  高校吹奏楽部は部員約七十名と学校一の部員数を誇り、音楽・楽器好きな人たちが部活動と両立、毎日を楽しくということをモットーに日々活動しています。
 吹奏楽部の主な活動は、林病院の慰問演奏、吹奏楽祭、そして吹奏楽の甲子園と言われる吹奏楽コンクールなどがあります。校内では松柏祭の中庭コンサート、入学式や始業式などの式典での演奏もしています。
 そして毎年二月には私たちの活動の集大成となる「SWEET CONCERT」を行っています。今年も、今まで先輩方の築き上げた伝統を大切にし、またこれまで以上に活気のある舞台にしていきたいと思います。また日頃お世話になっている方々に感謝の気持ちを込めて、皆様の心に残る演奏会になるよう、一生懸命頑張っています。
 吹奏楽とは「吹いて奏でる事を楽しむ」 ことです。私たちは仲間と共に一つの音楽を創り、奏でる事を楽しんでいます。これからも、大切な仲間と共によりよいサウンドを皆様にお届けしたいと思います。

   =>2007年度の演奏記録
   =>2006年度の演奏記録
   =>2005年度の演奏記録
JRC  皆さんこんにちは、JRC部です。「JRC」とは『JUNIOR RED CROSS』の略で、日本語では、青少年赤十字という意味です。私たちは主にボランティア活動を行っていて、あしなが募金や緑の募金などの街頭募金への参加、献血ルームでのお手伝い、チャリティーコンサートのお手伝いなどが主な活動内容です。
 松柏祭では、社会福祉施設の方々が作られた小物を販売したりヨーヨー釣りをして売り上げを寄附することが恒例となっています。
 自分達が誰かの役に立っている!という充実感を感じながら、私達は毎回の部活動を行っています。少人数ですが、明るくアットホームな雰囲気の部なのでいつも笑顔が絶えることがありません。引退された先輩方の後を継ぐためにも、活動に精励していきたいと思います。
漫画研究部  私たち漫画研究部は、現在一年生一人、二年生三人、三年生五人の合計九人で活動をしています。
 主な活動は、新入生歓迎会や松柏祭、オープンスクールでの部誌の発行、部員のオリジナルイラストによるグッズの制作などです。また我が部では、個性豊かな発想力と様々な角度からの視点を養うために、毎年五月に高知県で開催されている『まんが甲子園』に参加しています。
 普段の活動は、自分の都合の良い時に部室に来て、絵を措いたり、仲良く会話したりしています。また、時には部員同士で絵や漫画を批評し、アドバイスしあったりもします。部内でほ、上下関係もほとんどなく、アットホームな雰囲気がただよっています。
 個性豊かな部員ばかりですが、これからも個々の能力の向上を目指しっつ、部員一丸となって活気あふれる活動をしていきたいと思っています。それでは、今後とも漫研こと漫画研究部をよろしくお願いいたします。
箏曲同好会  皆さんこんにちは、箏曲同好会です。
 現在、二年生三人、一年生一人、計四名で週一回のレッスンを中心に活動し、日本古来の美しい音色に触れています。
 さて、皆さんは 箏曲≠ニ聞くと、固く難しいイメージを持つかもしれません。しかし、実際はそうではないんです。全くの初心者でもすぐに曲が弾けるようになります。また、今年は、より多くの人に親しんでもらえるようにクラシックやJ−POPのアレンジにも力を入れました。
 冷暖房完備で寝ころぶことも出来る部室。お茶目で優しい先生と、好条件が揃っているのですが、私たちに足りないもの=部員。年々減少するのを見て、「寂しいわあ」 という声が先生から漏れることもちらほら。新入生歓迎会・松柏祭と発表の場は少ないですが、興味のある方は、七十周年記念館二階の奥の和室を覗いてみてください。たくさん並べられた琴たちが、きっと邦楽の素敵な世界へと案内してくれるでしょう。
弁論同好会  私達弁論同好会は、今年度復活した同好会です。先輩の引退した十月からは、一年生のみで活動しています。伝統がなく、苦労することもしばしばですが、日々自分達の道を自分で切り拓く喜びを感じています。
 私達の主な活動は「ディベート」という討論ゲームを中心に、コミュニケーション能力を養うことです。毎年八月には、「ディベート甲子園」という大会もあり、私達も参加しています。今年度は、中四国大会を一位で通過し、全国大会にも出場しました。今年果たせなかった全国優勝を目標に、日々研鎖を積んでいます。
 松柏祭では、生徒会と協力して「サケビキネンビ」というイベントを行いました。今年度が初めてという企画でしたが、たくさんの方々の協力のおかげで、大成功とも言える結果を残せました。
 来年の弁論同好会は、今年積み上げてきた経験を生かし、更に新たな挑戦を加え、常に進化を続ける部でありたいと思っています。
 応援ありがとうございました。

  =>ディベート甲子園2006中四国大会報告