生物の実習

「生物の実習」にそった実験を紹介
  

実習7 減数分裂


目標

植物の花粉母細胞の減数分裂の過程を観察する。

準備

  • [材料] ネギ花穂(ネギボウズ)
  • [器具] 顕微鏡・検鏡用具・枝付き針・ピンセット・マッチ棒・ろ紙
  • [薬品] 酢酸オルセイン液・酢酸アルコール(エタノール:氷酢酸を3:1)

方法

  1. 花穂を酢酸アルコールに入れて固定する。      
  2. ネギボウズの若いつぼみを選び取り,スライドガラスの中央に置く。(注)ネギボウズの上の方のつぼみではすでに花粉ができている(黄色く色づいている)。そのすぐ下あたりのつぼみのうち,大きさが違うものを選んで,何枚かのプレパラートを作成する。     
  3. 先の細いピンセットか枝付き針を使用してがくを開きやくを取り出す。やく以外の部分は取り除く。      
  4. やくを枝付き針でつぶし酢酸オルセイン液を1滴かけ,カバーガラスをかける。(2~3分待つ)カバーガラスにろ紙をかぶせ,マッチ棒でろ紙の上からやくをつぶしながら広げる。(中心から外に向かって渦を描くようにして広げる。)     
  5. カバーガラスの端を指で押さえ,マッチ棒でたたき,さらに広げる。
  6. 検鏡しスケッチする。

下の図はネギボウズの減数分裂が行われている状態を示している。


ネギボウスは膜のついたものを採取する。 固定したネギボウズ

オニユリ(若いつぼみを採取)の葯の減数分裂

 

第1分裂期前期 第1分裂期後期

第2分裂期前期 第2分裂期中期

第2分裂期後期 花粉四分子

結果

何枚かのプレパラートを低倍率で検鏡し,いろいろな時期の細胞を観察する。第一分裂期の細胞と,第二分裂期の細胞を見つけたら,高倍率に変えて,各時期の特徴がはっきりしている分裂像をスケッチする。

考察

  1. 体細胞分裂と比較して,分裂過程にどのような違いが見られるか。   




  2. 減数分裂の観察されたつぼみと花粉の観察たれたつぼみについて,つぼみの大きさ,やくの色はどのように異なっていたか。