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目 標
準 備
方 法
結 果
考 察
発 展
花粉の発芽と花粉管の伸張
「花粉の発芽」実験は,2007年教育実習生 草加先生の指導案に基づいて作製しています。
目標
花粉とその発芽や花粉管の伸長について観察し,花粉管の伸長のしくみについて考察する。
準備
[材料] ムラサキツユクサの花粉・シベリア(百合科植物)の花粉と子房片
[器具] 顕微鏡・検鏡用具・シャーレ・ピンセット・ろ紙・マッチ棒
[薬品] 粉末寒天・ショ糖・酢酸オルセイン
方法
[実験1] 花粉管核と雄原細胞の観察
花粉をスライドガラス上に取り,酢酸オルセイン液を1滴加え,カバーガラスをかけ約5分染色する。
染色後,花粉管核と雄原細胞を観察する。
[実験2] 花粉管の伸長と原形質流動の観察
スライドガラスの寒天培地(寒天1.5%・ショ糖濃度8%の培地)に花粉をまく。この時ピンセットで葯をつまみ,直接寒天培地にふれさせるようにまく。
カバーガラスをかけて5分おき花粉管の伸長を観察する。
あるてい度花粉管が伸びてきたら,低倍率でピントを合わし,花粉管の原形質流動を観察する。さらに酢酸オルセインで染色し,高倍率でピントを合わし,花粉管内に花粉管核と精細胞があるか観察する。
*注意点*
花粉のまき方は,培地の真ん中あたり横一直線に巻くこと。多く付けすぎたり花粉が塊にならないようにすること。
寒天培地は非常にもろいので,傷つけないように気をつけること。
[実験3] 花粉管の伸長の方向性を観察
あらかじめ準備されているプレパラートを低倍率で観察する。これは、スライドガラス上にある寒天培地(ショ糖濃度0%の培地)にシベリアの子房をのせ、50分静置した後に花粉をまいたものである
実験セット
シベリア
ムラサキツユクサ
ユリの花粉管伸長
花粉の中に雄原細胞が
確認できる。
雄原細胞と花粉管核
花粉管の発芽に伴い
原形質流動の方向は
,動画確認してください。
培地に子房片を置いて
50分静置した後に花粉を
置いたもの。
培地に子房片を置いて
すぐ花粉をまいたもの。
(左上に子房片)
花粉管の伸長
花粉管内の原形質流動
結果
[実験1][実験2]から花粉および花粉管をスケッチする。それぞれ核の名称を記入せよ。また[実験2]に関しては、原形質の流れる方向(又は、原形質流動の方向)をスケッチ上に矢印で記入せよ。
[実験3]から観察して分かったことを記述せよ。
考察
実験結果に基づいて次の( )内に適当な用語を記入せよ。花粉の中には、染色液で染まりにくい①( )と、染まりやすい②( )とが観察される。これらの核は花粉が発芽すると花粉管内に移動し、( ① )は花粉管の先端付近に位置し、( ② )は分裂して2個の③( )となる。
花粉管内で起きている原形質流動にはどういった働きがあると考えられるか記述せよ。
[実験3]の結果より,花粉管の伸長方向に影響を与えている要因について考えられることを記述せよ。
発展
花粉管の伸長に影響を与える要因に関して,その性質についてより詳しく調べる方法について考えてみよう。