補習科開講式 式辞
平成29年度 補習科後期開講式 校長式辞 H29.8.28(月)
皆さん、こんにちは。補習科の後期開講式に当たり、3つお話をします。
1つめ。思うように結果が出ないということで、森の中を迷っている人もいると思います。
ルネ・デカルトは『方法序説』の一節「迷いの森」で次のように書いています。
森の中で道に迷った旅人は、あちこちぐるぐるとさまよい歩いてはいけない。そんなことをすると、永久に森から出られなくなる。
もちろん、1か所に止まっていてもいけない。
目指す方角をいったん決めたら、いつも同じ方向に向かってまっすぐに進め。そうすれば、たとえ自分がでたい場所ではないにしろ、とにかく森の外にでることはできる。
皆さん、あせる必要はありません。今までの準備や努力、そして自分自身を信じてまっすぐに進む時期です。今のやり方は間違っていない。そのやり方に従って、これだけやったんだという「自信」を持って、前に進んでください。
2つめ。社会が大きく変化していく中、生涯を通じて学び続ける力が求められています。補習科での時間は、「学び方」や「学ぶ意欲」という、生涯揺るがない自らの「学びのスタイル」を確立させるチャンスです。「学びのスタイル」が確立すれば、実践あるのみです。
とにかく、起きている間は、時間をかけて「読む、聞く、覚える、考える、理解する、書く、話す」というインプットとアウトプットを繰り返してください。
最後、3つめ。
疲れたと思ったときは、気分を切り替えることも大切です。
煮詰まったら、体を動かして新鮮な酸素を体内に取り込んだり、気分転換を図ったりしてください。
アインシュタインも、ストレスが溜まったり、体調を崩して寝ているときは、必ず「ドン・キホーテ」を読んでいました。
後期の皆さんの頑張りに期待しています。