成長のひととき

 3月末の春休みから、2年の教室に何やら貼り紙があります。扉には「自習室」とあります。只今の時刻は朝8時半。もうすでに生徒が来ています!しかも自分の学習をスタートさせています。この時期補習もなく、まさに休み中です。その8時半です。隣の教室にも、その隣にも・・・。その後徐々に数が増え、昼には部活が終わった生徒も合流してきました。夕方までこの静謐な空間で勉強に励む姿がありました。まさしく成長のひとときになっています!

時間割を編む

 当たり前にあるクラスの時間割、一体これはどうやって作っているのか?それが今まさにここで作られています。

 1日6~7時間ある授業、1週間で約30数時間、これが1学年7クラス、3学年分作るとなると、約1000時間以上の授業の配置を考えることになります。70数人に及ぶ教員の授業の持ち方、非常勤講師の来校曜日、併設の通信制・中学校との教室の割り振り、同時展開の選択科目の組み合わせ、複数クラスの合併・分割授業、などなど多種多様な条件・制約を一つ一つクリアして時間割を作っていきます。

 AI時間割作成ソフトのおかげで、効率化は図られてはいます。とはいえ、ボタン1つでポン!とできるわけではなく、問題が見つかるたびに人の頭をフル回転させ、解を考えます。そもそもの持ち方を替える、条件を変更してもらう、など一進一退しながらの作業です。

 現在急ピッチで進められてるこの作業、生徒が来るまでにはなんとか仕上げます。職人の先生方、どうぞ甘いお菓子と栄養ドリンクで、エネルギー補給をしながら進めてくださいね。

出逢いは操山高校でした。

 2月のとある週末、人の気配のない校舎に、ウエディング衣装の女性、そして正装した男性の姿がありました。二人の祝宴に添えられる写真の撮影場所に、この岡山操山高校が使われました。

 2年で同じクラスになり、心に描いた未来予想図が、今まさに叶えられています。古いアルバムの中に隠れていた思い出が、今このキセキにつながっています。二人で窓から見る青い空は凜と澄んで、花咲く喜びを分かち合えそうです。

 今回の撮影は、校内行事と重ならないように日程を調整し、当時の二人を知る先生に立ち会ってもらうなどなど、特段のサポートを受けて実現できました。二人は、これから生まれる名場面を探しにいきます。操山ファミリーの中に、新たな、若きファミリーの誕生です。

「高い志」

 本校1年生希望者5名が、令和8年3月25日(水)26日(木)に、令和7年度「高い志」醸成プロジェクト東大ツアーに参加しました。

 このツアーには岡山県内の普通科進学校の難関大志望の生徒が参加しており、共に学び、最先端に触れることで難関大学進学への意欲を高め、今後の自らの取り組みを考えるという目的で行われています。

 1日目は渋谷区代々木にある代々木ゼミナール本部校にて、代ゼミ講師(国数英)による講義・激励講演と、生徒同士の交流会が行われました。

 2日目は文京区本郷にある東京大学本郷キャンパスにて、東京大学で講師をされている宇野健司先生による特別講義を受講した後、東大の学生が中心となり運営しているNPO法人FOSに所属する学生の方々に、本郷キャンパスを案内してもらいました。

 本校から参加した5人の生徒は、代ゼミでの交流会や宇野先生のディスカッションで、積極的に他校の生徒と関わっていました。今後彼らの高い志が操山高校に良い影響を与えてくれることを期待しています。

ピッカピカの1号館!

 令和6年5月に始まった1号館長寿命化改修工事、足かけ1年と10ヶ月を経て、ようやく完了しました。東西の2期に分けての工事は、西半分が5月に完成していました。(6月6日付けの配信をご覧ください。)今回は東半分の第2期工事の完了です。これで工事中、分散していた教室群も元の配置に戻ります。1階の保健室は、外への戸口ができました。2階の第一地歴教室、進路指導室、国際塾、多目的教室、いずれも真新しい匂いが漂います。3階の図書館は入口を東西2カ所に復活させ、大天井を生かした明るく広々した空間になりました。疎開していた大量の図書も帰館して、生徒の来館に向けて準備が急ピッチで進んでいます。美しすぎる素敵な図書館で、本選びの楽しみが増えそうです。

「3月31日」

流れる季節の最終日に、ふと日の短さを感じます。

せわしく過ぎる職員室に、生徒と明日の夢を描きます。

3月の風に想いをのせて、片付け作業をどうにか間に合わせます。

溢れ出す記憶のワンシーンが、少しずつ脳裡に蘇ります。

大きく笑ったその後に、明日に向かう生徒とともに、

31日になり、気づいたことはいつかが今日だってこと。

瞳を閉じれば生徒が、まぶたの裏にいることで、どれほど明るくなれたでしょう。

新たな地であってもそうでありたい。

先生方、今までお世話になりました。操山での日々が、新たな地での糧となりますように。これからも操山高校を遠くから見守っていてください。

校長先生の最後の授業

3月31日、今年度いっぱいで退任される藤岡校長先生の最後の授業が行われました。

3年間、岡山操山を導いてきてくださった校長先生の授業を受けようと、春休み中にもかかわらず多くの中学生・高校生が参加し、会場は満員でした。

校長先生は地歴公民科の先生です。

本日の授業は、「地図を通してわかる世界の見え方」です。

普段何気なく目にしている世界地図。校長先生は、「地図はありのままの世界をコピーしたものではない」と仰います。

地図にはさまざまな図法があり、それぞれに特徴や目的があります。どこを中心に描くのか、何を正確に表そうとしているのか―そうした違いを考えることで、「誰が、何のためにこの地図を描いたのか」という視点が見えてきます。

様々な視点を持つことが大切なのは、地図を見るときだけではありません。

私たちが日々触れている情報もまた、ひとつの見方だけではなく多様な視点から考えることが大切です。

当たり前を疑うこと、他者の視点から、別の角度から物事を見てみること、バイアスにとらわれないこと。これらは、これからのグローバル社会を生きる生徒たちにとって欠かせない力です。

授業の最後に投げかけられた問いは、「世界を最も公平に表す地図とはどのようなものか?」というものでした。この問いに明確な答えはありませんが、だからこそ、生徒たち一人ひとりが考え続けることに意味があります。

30年先、50年先の社会のメインランナーとなる生徒たちへ、校長先生からのメッセージは心に届いたことと思います。これからも多様な視点を大切にしながら、自ら学び考え続ける力を育んでいってほしいと思います。

授業の後に行われた吹奏楽部の演奏会にもたくさんの生徒が集まり、校長先生との思い出の曲、「ファイト」と校歌でお見送りをしました。

校長先生、本当にありがとうございました。

授業の後に行われた吹奏楽部の演奏会にもたくさんの生徒が集まり、校長先生との思い出の曲、「ファイト」と校歌でお見送りをしました。

校長先生、3年間本当にありがとうございました。

オーストラリア姉妹校交流

 令和8年3月13日~21日、オーストラリア短期海外研修を実施しました。本校の姉妹校であるSacred Heart Collegeがオーストラリア、アデレードにあり、現地で学校交流をしてきました。現地に到着後、初日はアデレード市内観光です。そして月曜日から金曜日までの1週間は学校交流という日程でした。生徒も教員も優しくフレンドリーで、仲良く一緒に授業を受けました。またオーストラリアンフットボールを体験したり、ダンスを踊ったりと、現地の文化で楽しく交流をすることができました。日本の普段の授業とは違う速さの英語を毎日耳にすることで英語力が鍛えられ、同時に積極性も身につけることができました。短期ではあっても、濃縮された、かけがえのない体験となりました。

有終の美

 3月末のある朝、誰もいないはずの3年の教室に、一人、窓を拭く人影がありました。卒業生です。頼まれたわけでもなく、黙々と窓を拭いていました。高いところは椅子の上に立ち、両面の水垢を拭き取っていました。拭いた後は、春景色がきれいに反射していました。気がつかないところに気がつき、自ら行動に移す。その視点は大学での研究にも生かされるはずです。ピカピカになった窓辺に人声が響くまで、静けさはもうしばらく 続きそうです。

プレイバック操山part5

 操山高校の校誌「操山」から1年を振り返るシリーズ、今回が最終回です。とあるクラスの紹介文を開いてみると・・・

「○年○組、これは誠に『摩訶不思議パラダイス』である。10分休憩には先生のモノマネをし始める人やミウラ折りをし始める人など、日々飽きない。ただ騒がしくはないのが○組のいいところだ。乗るしかないビッグウェーブには乗り、授業は真面目に受ける。さて、そんな○年○組の朝の日常は…午前7時半頃、一番はやいクラスメイトがこの時間に来ます。

 時刻は飛んで8時半。まだ10人くらいしか来ていません。これは学級閉鎖か?と室長は胸を踊らせます。8時31分。おっとRUSHが始まりましたね…

 それでも足りませんよね?室長は緊張を顔に見せます。なぜなら…

 今日は1時限目が移動教室です。

 8時35分。ここで室長が教室の電気を消した!!

 慌ててロッカーに教材を取りに行くクラスメイトたち。

 しかし、本当の難関はまだ教室に来ていない人たちだ…

 8時36分。廊下の奥から、遅れてきた数人の姿が見え始める。無言でロッカーへ向かい、教材を抱えて走る。いつもより口数が少ないのは室長の生暖かい目線による緊張感ゆえだろう。

 8時38分。最後の数名がようやく姿を見せ、教室に入ってくる。息を整える間もなく、他のクラスメイトにならって教材を準備する。その様子を室長が一歩引いた位置から見守っている。室長は戸締まりを確認しながら、遅れる者がいないか見渡し、教室を後にした。

 鍵かけて 移動教室 一限目 駆ける仲間と 秋風を知る 」

 これまでも、そしてこれからも見られるであろう光景です。4月には進級して新入生も入ってきます。操山高校は、創立から127回目春を、まもなく迎えます。