私たちがMAGICという名称にこだわるのには、理由があります。
操山とMAGICの奇跡のコラボ。
私たちは今年、決して消えないMAGIC(奇跡)を起こします。
誰もが知っているあの油性ペンを、私たちはMAGICと呼びます。
MAGICは、操山高校が現在のかたちに落ち着いた、まさにその同じ年、同じ月に発売されました。
本校の前身である岡山第一高等女学校(一女)と岡山第二高等学校(二高)が統合され、岡山操山高等学校としての歴史が始まったのは昭和24年のこと。しかし当初は普通科の他に家庭科が存在し、現在の操山とは微妙に違った存在でした。
全日制課程が普通科、つまり現在のかたちに統一されたのは、昭和28年4月のこと。そして、MAGICが発売されたのが、ちょうど同じ月、昭和28年4月のことだったのです。
ともに長い歴史を歩んできた、操山とMAGIC。二つの出発点が同じだったのは、ただの偶然ではない、と私たちは感じています。
それから60年以上にわたってそれぞれが積み重ねてきた月日の重みを感じながら、
今年、2016年の松柏祭で、私たちは、歴史に新たな1ページを刻みます。
夏、新しいクラスにも慣れて、だけど、まだ少しだけ手探りな人間関係は、
松柏祭をきっかけに大きな変化を迎えます。
松柏祭までのクラスの雰囲気は、一言でいうと穏やかで。
だけど本当は、やっぱりどこか少しだけ、みんな遠慮しているのです。
そんな平坦な人間関係は、しかし、松柏祭に突入すると同時に、ふきとんでしまいます。
合唱や、ステージの、些細なことを原因に、どのクラスも、本気のぶつかり合いを経験するからです。
大人になったらきっと、こんなに小さなことで、こんなに本気になれない。
それが分かっているから、操山生は、
クラスメイトと本気でぶつかり、本気で協力する。
本気で笑い、本気で、本気で泣ける。
松柏祭を経験してはじめて、クラスは本当に面白くなるのです。
仲間と力を出し合えば、1+1が 2 を超える。
新しい仲間とここ操山で一つになり、互いに作用して限界を超えるー
このことを、操山では「操乗効果」といいます。
人間関係を変えるMAGIC。
限界を超えるMAGIC。
松柏祭が生み出す、それはまるで化学変化です。
MAGICと操山とのもうひとつの共通点。
それは、 MAGICがどんな素材とも相性がよく、簡単には消えないということです。
操山には、二つの理想があります。
一つは、本校の前身である岡山第一高等女学校(一女)から受け継がれてきた「和して流れず」の精神。
そしてもう一つは、同じく岡山第二高等学校(二高)から受け継がれてきた「松柏の精神」。
「和して流れず」とは、誰とでも協力し、力を合わせる一方で、本当に大事なところでは妥協することなく、自分を貫いて流されるな、ということ。
「松柏の精神」とは、他の木々が葉を落とす冬にも青々とした緑を誇る松柏のように、辛いときにこそ真価を発揮せよ、ということ。
「和して」ー何にでも書け
「流れず」ー決して消えない。
「松柏の精神」ー風雨にめげず、色褪せない。
私たちがMAGICにこだわるもう一つの理由。
それはMAGICが、操山の精神を体現しているからなのです。