すべては、ある生徒のつぶやきからはじまりました。
「操山生の日常を切り取って、何か作れないかな?」
ありふれた、かけがえのない日常。友人との会話。あの先生の授業。家族との葛藤。
「それから、松柏祭のいろんな瞬間を切り取れないかな?」
全力を出し切った人にだけ訪れる、あの奇跡の瞬間。
松柏祭を、そんな「日常」と「非日常」の境目として捉えたとき、自然と一つの企画が浮かんできました。
名付けて、松柏祭MAGIC。
松柏祭の奇跡(MAGIC)を油性ペン(MAGIC)とかけてオリジナル商品を展開し、松柏祭二日目に販売するという企画です。
前例もなく、ゼロからのスタート。
さまざまな困難を乗り越えて、実現しました。
コンセプト決定からデザイン、音楽、ホームページ作成に至るまで。
生徒の、生徒による、生徒のための、松柏祭特別企画。
松柏祭MAGIC、はじまります。
経済の先行きが不透明な現在、私たちには、新しい価値を創造する能力が求められています。この場合の価値とは、お金に直結するものとは限りません。例えば「物語」は、大量生産・大量消費のシステムに一石を投じ、新しい「価値」を生み出すための大きな要素です。ただの油性ペンに、操山という「物語」を付け加えることで、まったく新しい価値を生み出す。松柏祭MAGICは、新時代の学びの現場でもあるのです。
松柏祭は例年、校外からのたくさんのお客様で賑わいます。特に2日目の文化祭は、文化部や委員会の発表、中庭ステージなど、本校の多彩な文化活動を発信する機会となってきました。そのような中で、松柏祭MAGICは、操山生の日常をそのままお見せすることができる、またとない機会です。操山ファミリーの本気の「融合」をお届けして、私たち操山の魅力を、まっすぐにお伝えしたいと考えています。
机に座るばかりが勉強ではありません。
学んだことを実践したい。実践を通して成長したい。そのような思いのもと、松柏祭MAGICでは「アクティブ・ラーニング」を提唱し、様々な形で実践してきました。コンセプトの決定から予算の配分、写真撮影やホームページ作成まで、松柏祭MAGICを成功させるための全てが、私たちの主体的な学び=「アクティブ・ラーニング」の機会となりました。