短歌七首
夏鼠の君
前髪が汗ではりつくのを厭う君が眼に染み涙も出ない
いつだってあきらめないでいたいんだ君の心音私の鼓動
つらいのからいの悔しいのそんなの、君とコートでパスを繋げば
踏み込んだ裸足のままで飛び出して気勢充分狙うは勝利
「誰だってみんな同じ」のひとことで寂しくなるね君は君だよ
差し入れのハチミツレモン涙より甘く汗より酸っぱいちから
おつかれの後はたいていアイムハングリーミートゥー晩ご飯の話をする
闇も光もあってここにいるって思えるだから走る走るよ