令和6年度前期入学式

    4月14日(日)10:00より「令和6年度 岡山県立岡山操山高等学校通信制課程 並びにNHK学園高等学校の入学式」を挙行いたしました。

    

    校長式辞

    暖かい日差しに本格的な春の到来を覚える今日の佳き日、操友会会長 竹本偉斉勇 様、NHK岡山放送局局長 福井 裕一郎 様をはじめ、御来賓並びに、保護者・御家族の皆様に御臨席いただき、『令和六年度 岡山県立岡山操山高等学校通信制課程 入学式』を挙行できますことは誠に大きな喜びであり、皆様に厚く御礼を申し上げます。
    ただ今、入学を許可いたしました岡山操山高等学校百七十三名の皆さん、御入学おめでとうございます。
    これから皆さんが学ぶ岡山操山高等学校は、百二十年を超える歴史と伝統を有する学校です。通信制課程は昭和二十三年に発足し、これまでに五千名以上の卒業生を送り出してきました。皆さんは本日をもって、この歴史と伝統のある岡山操山高等学校通信制課程の一員となられました。
    さて、通信制課程での学習は、日々レポートに励み、日曜日にはスクーリングを受け、単位を積み重ねて卒業するというもので、何よりも自分の責任に基づいた主体的な選択と実行が求められます。先生方はいつも親身になって相談に乗り、助言くださりますが、基本的には皆さん自身が学習計画を組み立て、授業を受けて単位を修得していかなければなりません。そして、卒業後の進路についても、皆さんは、自分で考え、決めていかなければなりません。
    今日から気持ちを新たに、自分の将来の生き方や在り方について考え、判断しながら、学校生活を、そして自分の人生を創り上げていかれることを期待しています。
    そんな皆さんに、中国の古典の『論語』から、「徳は孤ならず、必ず隣あり」という言葉を贈ります。
    これは、「徳のある人は、決して孤立しない。必ず理解者や協力者が現れる」という意味です。誠実に生きていれば、必ず認められ、友人や理解者が現れるということを、また、正しいと思うことに勇気を持って取り組むことの大切さを、この言葉は教えてくれます。
    「徳は孤ならず、必ず隣あり」 この岡山操山高等学校で、かけがえのない友や理解者と出会い、大いに高め合ってほしいと願っています。そして、自分を大切な存在、価値のある人間だと認め、今の自分を肯定し信じることで、前向きに生きようとする「勇気」が出てくると思います。
    今は苦しくても、「この苦しい体験があったからこそ、そして自分を信じ勇気を出して乗り越えてきたからこそ、この幸せが得られた」と言える日が必ずきます。今何をしなければいけないかを自分で考えて、前に進んでほしいと思います。
    何事も、一足飛びの成功はありえません。勉強の成果がなかなか出なくても、「あせらず やすまず あきらめず」という本校通信制のモットーを胸に、レポートやスクーリングに粘り強く取り組めば、いつか成果を収めることができます。その努力の積み重ねが、皆さんの未来へとつながっています。最後まであきらめない強い気持ちを持って、本校で自分の夢や目標を追い続けてください。
    保護者及び御家族の皆様にも、御入学のお祝いを申し上げます。
    本日入学された生徒の皆さんが、本校での学業を続けるためには、何よりも生徒本人の自覚と努力が必要であることは当然ですが、同時に、保護者や御家族の皆様の御理解と御協力も必要不可欠です。生徒の皆さんを時に励まし、時に慰めながら、常に温かく見守り、支えてくださいますようにお願いいたします。私たち教職員も、力を合わせて生徒の皆さんの学びを支援したいと思いますので、本校の教育に御理解と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
    終わりになりましたが、本日お忙しい中、御臨席を賜りました来賓の皆様及び保護者・御家族の皆様に、改めて心から御礼申し上げ、式辞といたします。

令和六年四月十四日
岡山県立岡山操山高等学校  校長 藤岡 隆幸