令和元年度前期卒業式

9月29日(日)10:30より森西操友会長にご出席いただき「岡山操山高等学校 通信制課程 前期 卒業証書授与式」を挙行しました。14名の生徒が卒業しました。

*操友会とは、同窓会の名称です。


 
校長式辞

風に揺れるコスモスの花に、爽やかな秋の訪れを感じる今日の佳き日、操友会会長 森西靖憲様をはじめ、卒業生の保護者・御家族の皆様の御臨席をいただき、『令和元年度 岡山県立岡山操山高等学校通信制課程 前期卒業証書授与式』を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員、在校生にとりましても大きな喜びであります。御出席いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。
ただ今、卒業証書を授与いたしました十四名の卒業生の皆さん、御卒業、誠におめでとうございます。絶えざる努力によって本校所定の課程を修了し、今日の栄えある日を迎えられた皆さんに、心から敬意を表したいと思います。
この卒業の栄冠は卒業生の皆さんの努力によるものですが、同時に、皆さんを今日まで励まし、支えてくださった御家族や職場の皆様の御理解と御支援の賜物でもあります。どうか、周囲の方々への感謝の気持ちを忘れないでください。
保護者及び御家族の皆様にも、心からお喜び申し上げます。併せて、日頃からの本校教育に対する御理解と御協力につきましても感謝申し上げます。
さて、今日の佳き日を迎えられた皆さんは、高等学校卒業という大きな事業を成し遂げられ、達成感と自信に溢れた、とてもよい表情をされています。私からも、卒業生の皆さんに対し、将来の夢や目標を、皆さん自身の手で必ず実現していただけるよう、心からのエールを送りたいと思います。
新たなスタートラインに立つ皆さんに、私から「キャリア・オーナーシップ」という言葉を贈ります。
「キャリア」とは、「人生の中で自らの役割の価値を見いだしていく積み重ね」を意味し、「オーナーシップ」とは、「自分の担う役割に主体的に取り組む姿勢」を意味します。つまり、「キャリア・オーナーシップ」とは、自分の人生の意味や役割を自分自身で創り出すことです。
これから皆さんは、それぞれの人生を自らの力で切り拓いていくことでしょう。その際、皆さんには、自分を見つめ、自分らしいキャリアを、自らの意思と行動で作り上げていくことが求められます。
言葉を換えれば、「自分は何をしたいのか、どうなりたいのか、どうあるべきなのか」を真剣に考え、必要な知識や技能などを自ら学び取ることが求められます。
人は、他の人と同じ生き方をしなくてもいいし、自分と他の人を比べる必要はありません。皆さん一人一人が自分らしい幸せのカタチを追い求め、仕事や役割を通して、自分が生きる意味や価値を実感してほしいと思います。
そのためにも、ぜひ卒業後も学び続けてください。学びは人生の選択肢を広げ、積極的に学べばそれだけでチャンスが増えていきます。学びには「今さら」という考えは当てはまりません。
また、人間の能力は、普通の仕事をする上では、差などほとんどありません。「やる気」で差がつきます。大切なのは、「キャリア・オーナーシップ」という意識を持ち、「努力を続ける」ことと「学び続ける」ことです。
どうか、自分を支えてくれている周囲の方々への感謝の気持ちを持って、これから人生の大海原に力強く漕ぎ出してください。卒業生の皆さんの御健闘と御活躍を、心からお祈りいたします。
結びに、御臨席を賜りました御来賓の皆様、保護者の皆様に改めて感謝申し上げるとともに、これからも卒業生たちの成長を温かく見守っていただきますことをお願い申し上げ、式辞といたします。

令和元年九月二十九日

岡山県立岡山操山高等学校 校長 近藤 治