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塾対象学校説明会

H29年度 塾対象学校説明会 校長挨拶 H29.7.3(月)10:00~12:00

 皆様、おはようございます。本校校長の近藤と申します。

 本日は大変お忙しい中、岡山操山高等学校の学校説明会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。開会に当たりまして、一言、御挨拶を申し上げます。

 高校の方は、今日から1学期の期末考査(本校では第2回学力テストと言っておりますが、)が始まりました。1年生も入学してから3か月が経ち、学校にも随分と慣れ、学習や学校行事、部活動等に、思う存分、力を発揮しているところです。
 さて、後で各担当の教職員から説明をさせていただきますが、本校は、2年前から文部科学省スーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定され、将来のグローバル・リーダーに必要な資質・能力を身に付けていけるよう、全教職員が一丸となって取り組んでおります。
 また、高い志をもった本校の生徒たちがさらに伸びる「進学すべき大学」へと導くことも、我々の大きなミッションです。
 現在、高大接続改革の議論が大詰めを迎えておりますが、大きな流れは、いわゆる「学力の3要素」を高校でしっかりと育み、大学入試でその力を適正に測定し、受け入れた大学ではさらにその力を伸ばして社会に送り出す、というものだと思います。
 現中学校3年生が受験する「大学入学共通テスト(仮称)」は、思考力・判断力・表現力を中心に評価を行うものにシフトしていくとともに、国語・数学における記述式問題の導入や、検定試験を活用した英語における4技能評価への転換、さらに、AO・推薦入試や調査書の記載内容の改善等も行われる方向です。
 われわれはSGHの一環として、大学教授等有識者をアドバイザリースタッフとして招聘して授業研究や公開授業を積極的に行うなど、思考力・判断力・表現力を育成するための授業改善・進化を、全校を挙げて取り組んでいます。
 また、「学力の3要素」の一つである「学びに向かう力、人間性等」につきましては、総合的な学習の時間(未来航路プロジェクト)でのグループでの課題研究の推進やSOZAN国際塾での探究的な学びの深化、さらに国際交流等を通して、主体的に学習に取り組む態度や、社会に出てから自立して生きていくことのできる人間性や社会性をしっかり育んでおり、大学入試においても、十分評価されるものと認識しています。

 教育は、我々の「未来」そのものを創る営みです。郷土岡山や日本、そして国際社会の未来を切り拓く高い志を持ったアクティブ・ラーナーを、本校から社会に送り出していきたいと考えています。

 本日は、限られた時間ではありますが、塾関係者の皆様に本校の教育につきまして御理解いただき、今まで以上に、高い志を持ったたくさんの生徒に本校を目指してもらい、校内外でより高いレベルで切磋琢磨しながら、多様な個性や能力をさらに伸ばすことのできる学校へと進化していきたいと考えておりますので、御理解・御協力のほど、よろしくお願いいたします。

前期生徒会新旧役員交代式

H29.6.9(金)
平成29年度前期生徒会新旧役員交代式

学校長激励の言葉

 平成28年度後期生徒会役員の皆さん、3月の中高リーダー研修会の実施など大変お疲れ様でした。そして、平成29年度前期生徒会役員の皆さん、どうぞ、よろしくお願いします。
 新しい執行部の大きな仕事として、9月の松柏祭に向けた企画・運営がありますが、皆さんは生徒会のリーダーとして、どんな松柏祭にしたいのか、是非議論をしっかり行い、素晴らしい「チーム」をつくってください。
 私も学校長というリーダーの一人ですが、常に考えているのは、「教職員が学校の一員として、当事者意識を持って、主体的に学校運営にかかわること」です。それが、組織のビジョンがうまく実現できるかどうかの鍵だと思っています。

 フォロワーのやる気、主体性、全員参加の機運をいかに引き出すかが、リーダーの役割です。そして、自分以外の人たちのために、そして学校全体のために頑張ることは、人間にとってかけがえのない「人望」や「信頼」という形で、必ず皆さんに返ってきます。]

 生徒会役員の皆さんの頑張りに期待しています。

PTA総会 校長挨拶

         
H29.5.22(月)13:00~

平成29年度PTA総会 校長挨拶

 皆さん、こんにちは。

 岡山操山中学校・高等学校長の近藤と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。
本日は大変お忙しい中、平成29年度PTA総会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。また、日頃から本校教育に対しまして、温かい御理解と御協力を頂いておりますことに、まずもって感謝申し上げます。
新年度が始まってほぼ2か月がたちましたが、生徒たちは、落ち着いた学習環境の中で、毎日前向きに授業を受け、部活動等にも熱心に取り組んでおります。しかし、生徒たちは、まさに「思春期」まっただ中でありまして、内面では多くの葛藤や悩みを抱えていると思います。先生方には、細やかな観察、声掛け等をお願いしているところです。
 本日は、昨年度の事業報告と今年度の事業計画等を御協議いただくとともに、一昨年度から取り組んでおりますスーパーグローバルハイスクールの取組、さらに、中学校・高校の今年度の重点的な取組等につきまして、大学合格実績も含めまして、御報告をさせていただきます。
 
さて、保護者の皆様御承知のとおり、「社会に開かれた教育課程」の実現を目指す次期学習指導要領が中学校においては昨年度、高等学校においては今年度末に改訂され、中学校においては4年後から全面実施され、高校においては5年後から年次進行で実施されることになっております。この新しい学習指導要領は、今から13年後の2030年、今の中高生が26才から31才になっているころを想定してまとめられたものです。
そのころは、日本の総人口が明確な減少基調に転じ、産業別就業者数の変化やAI(人口知能)による社会環境の急激な変化は予想されておりますが、国際関係も含め、我が国や世界でどのような産業構造が形成され、どのような社会が実現されているのか、誰も予見できない状況です。
 そのような中、これからの学校教育には、語彙力や読解力など社会の中で自立しながら生きていく上でベースとなる知識・技能に加え、それらを活用して「新たな価値」を創造する力や、課題の発見・解決に向けICTを使いこなす力などを総合的に育むことが求められております。
言葉を換えれば、これからの中学校・高校においては、従来の「何を学ぶか」だけでなく、「どのように学ぶか」そしてその結果、「何ができるようになるか」をトータルに追究し、子供たちが大人になったとき、未知の状況にもしっかりと対応できる思考力・判断力・表現力等を育成することに加え、社会や世界と主体的に関わり、よりよい人生を送るとともに、自らの学びを社会に生かすことのできる「学びに向かう力・人間性」を涵養することも求められるようになります。

 もう一つ、これと連動した動きとして、先週、新聞に大きく報道されました「高大接続改革」があります。
 高校生を受け入れる大学側では、「知識・技能」に加え、先ほど申しました「思考力・判断力・表現力」、さらに「学びに向かう力」をどのような方法で大学入試において評価するかについて、入学者受け入れの方針(アドミッションポリシー)として明確化することが義務化されました。
さらに、センター試験に代わる新しい「大学入学共通テスト(仮称)」の結果に加え、高校時代の学習・活動歴、エッセイ、ディベートやプレゼンテーション等多様な方法で、「思考力」や「表現力」、さらに「学びに向かう力」を評価することが求められております。

 本校が進めておりますスーパーグローバルハイスクール事業は、このような教育界の動きや、AIに代表される第4次産業革命、急速なグローバル化など、今の子供たちを取り巻く環境の急激に変化を先取りしながら、これからの社会をたくましく生きていく力、「高い志」「確かな学力」「豊かな心」を調和的に育もうとするものです。
 「伝統とは革新の連続である。」という言葉があります。操山の歴史と伝統を大切にしながら、現状に満足することなく、保護者の皆様と「我々は教育を通し、岡山や日本の『未来』を創っているのだ」という思いを共有しながら、引き続き頑張ってまいりたいと考えております。

 本日はどうぞよろしくお願いいたします。

ブロック結団式 団旗授与

H29.4.25(火)15:15~ ブロック結団式 団旗授与

 皆さん、こんにちは。

 今日、ブロック結団式を迎え、松柏祭に向けていよいよ本格的に始動します。
 今年の松柏祭のテーマは、「るかたす!」(Look at us!)です。

 私から、皆さんに3つお話をします。

 1つめ。「look at me!」ではなく、「Look at us!」という意味を考えてほしいと思います。「私を見て!」ではなく、「私たちを見て!」。
松柏祭に向けて、皆さん一人一人の「私のストーリー」は、ブロック内で、そしてやがてはブロックを超えて、「私たちのストーリー」になっていきます。「私はこう頑張った」から、「私たちはこう頑張った」へ。みんなで頑張った経験は、将来、皆さんを支えてくれる大きな財産になります。あなたたちの素敵なストーリーを是非つくってください。
これに関連して、私には夢があります。顔見知りであってもなくても、同じブロックTシャツを着て頑張っている人がいたら、「こんにちは」と挨拶ができる、そして同じ色のブロックTシャツでなくても、中学生・高校生に関係なく、同じ仲間として自然に挨拶ができたり、「頑張って」と声を掛け合えたりできる。そんな素敵な「操山ファミリー」になってほしいと思います。

 2つめ。素晴らしい松柏祭にするためにも、「松柏祭を言い訳にしない」でほしいと思います。課題を出さない、勉強をしないことを「松柏祭のせい」にしたら、松柏祭に失礼です。松柏祭を自立した操山生になるチャンスだととらえてください。自分が変わるチャンス。松柏祭に向けて、今まで以上に勉強も部活動も頑張る、時間をきちんと守る操山生になってください。

 3つめ。ブロック・リーダーがリーダーシップを発揮できるかどうかは、フォロワーである皆さんにかかっています。私は職員会議で、先生方に「コミュニケーション、ユーモア、リスペクト」を合い言葉にチーム操山を作りましょうとお話しています。この3つは「私」から「私たち」というチームになるための大切なものだと考えています。

 学校にいるときは、授業も含め、頑張る皆さんを見ています。
 最後に。7人のブロック・リーダーたちに大きな拍手をお願いします。

補習科開講式 式辞

補習科開講式 校長あいさつ H29.4.10(月)14:00~

 皆さん、こんにちは。

 武田先生からは、皆さんは易きに流れず、あくまで志望大学を目指すという強い意志を持って、補習科に進んできたと聞いています。
 大学で何を専門にするか、将来、何になりたいかということが明確であれば、本当にやりたいことができる道に進んだ方が、今は苦しいかもしれないが、後々自分のためになります。
将来の夢がはっきりしているなら、換言すれば、補習科にきた「目的」が明確ならば、1年間努力すれば必ず不得意科目も克服できるでしょう。
 自分の行きたいところを全力で目指してください。決して今の偏差値で決めることがないように。今の自分は「未来の自分」ではありません。

 ただ、そのためには、1つ条件があります。
 それは、ジリツした学習者になることです。ジリツには「自立」と「自律」があります。
 私は、皆さんが将来、社会の中で一人の人間として「自立」(独り立ち)して生きていくために、「自律」(自分自身で立てた規範や考え方に従って行動すること)が必要だと考えています。
 「自律」して「自立」を目指す姿勢は、今の自分を打ち破り「未来の自分」を作り上げる取組につながります。ただ、「他律」から抜け出せない姿勢では、現状の改善に留まるでしょう。 
では、「自律」するために、何が必要でしょうか。私は3つあると思います。

 第1に、時間を最大限効果的・効率的に使うことです。まだ時間があるから何とかなるだろう、苦手な科目は時間ができたとき後でゆっくりやろう、などという今までの「甘い」意識を自覚し、限られた時間の中で「1点」をもぎ取る取る厳しさを持って、時間を使ってほしいと思います。その人の人生を決めるのは、極論すれば「時間の使い方」(「何に時間を使っているか」です。)適塾時代の福沢諭吉は、起きている間は本を読んでいたそうです。
 第2に、昨年度の反省を生かし、1年間の計画を立てて、見通しを持って粘り強く着実に取り組むことです。実テや外部模試等で、それまでの勉強の成果を振り返って次につなげるというサイクルを確立してください。
 第3に、補習科の授業を真剣に受講し、内容を確実に自分の力にするとともに、操山の先生方の力を有効に活用することです。
 補習科の限られた時間数の授業だけ受ければいいというものではありません。補習科の授業を軸に、進路指導室にある豊富な資料や図書室の書籍、武田先生、深見先生、大西先生をはじめとする操山の先生方など、操山の恵まれた環境を最大限活用して、自学自習をしっかり行い、力を付けてください。
 皆さんは、現役生に比べ、アドバンテージがあります。志望大学に届かなかったという昨年度の苦しくつらい経験から、1年間何をしなければいけないかが明確に分かっているというアドバンテージです。あとは、昨年度までの自分への「甘さ」から脱却し、実行するかどうかにかかっています。
 自分で「行きたいところ」を目標に努力した経験は、社会を力強く生きる力にもつながります。
また、AIが発達し、たとえどんなに時代が変わっても、10代のころ培った、自分を成長させる糧を自らつかみ取る力、そして「考える力」があれば生きていけます。この補習科には、自分を成長させる糧はたくさんあります。補習科の仲間と共に、たくさんの糧をしっかりつかみ取ってください。
 最後に、「学びを楽しむ」ことが大切です。知らないことを知る喜び、分からなかったことが分かる喜び、できなかったことができるようになる喜びは、人間にとって大きな感動です。皆さんには無限の可能性があります。  

皆さんの1年間の健闘を祈ります。

入学式 式辞

式  辞

 旭川沿いの桜の花吹雪が優しくそよ風に舞い、本格的な春の到来を覚える今日の佳き日、PTA会長 伏見健一郎様をはじめPTA役員の皆様並びに多数の保護者の皆様方の御臨席を賜り、岡山県立岡山操山高等学校 平成二十九年度入学式を挙行できますことは、本校教職員にとりまして誠に大きな喜びであり、厚く御礼申し上げます。
 ただいま入学を許可いたしました二百八十名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。皆さんは、ただ今をもって、岡山県立岡山操山高等学校の生徒となりました。本校は、明治三十三年開校の岡山県高等女学校及び大正十年開校の岡山県第二岡山中学校をその源とし、昭和二十四年に岡山県立岡山操山高等学校として誕生した県下屈指の伝統校です。また、平成十四年には岡山県立岡山操山中学校を併設するとともに、一昨年度からは、文部科学省「スーパーグローバルハイスクール」の指定を受け、「『和して流れず』の精神で、岡山と日本の未来を切り拓くグローバル・リーダーの育成」を目指した研究を進めるなど、常に次の時代を見据えた特色ある教育活動に取り組んできた気鋭の学校でもあります。
 本校では、大学の研究者や大学院生等と連携して課題研究を進める「未来航路プロジェクト」や、各教科の授業の中でグローバル・リーダーとしての資質・能力の向上を図る「GLOBAL STUDIES」などの取組を通して、より広い視野で物事を捉え、主体的に考えて行動し、様々な課題を自ら発見し解決することのできる人間の育成を目指しています。
 このような本校の取組は、生徒の皆さんが、将来、社会人として自立し、国内外の多様な人々と協力しながら、「新たな価値」を創造し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となるための資質や能力の礎となるとともに、今後加速していく高校教育や大学教育の改革、そして大学入試の抜本的な改革にも対応する「確かな学力」の育成にもつながるものと確信しています。
 このような操山高校に入学される新入生の皆さんに、私は、次の二つのことを期待しています。
 一つめは、「高い志」を常に心の中に抱き続ける操山生であることです。「高い志」とは、高校での学習等を通して、自分自身の夢や高い理想の実現に向け努力を続けるとともに、その成果を自分の人生や社会のために積極的に生かしていくことだと、私は思っています。そのためにも、毎日の生活や学習の積み重ねを大切にするとともに、学習していることが、今の社会や世界とどう関係し、つながっているのかを意識しながら、未来を自ら切り拓く力を身に付けてほしいと思います。
 ただ、三年間の高校生活は順風満帆な日々ばかりではないでしょう。環境や人間関係も変化し、学習、部活動等で努力の成果がなかなか表れず挫折や焦燥感を感じたり、自信を失ったりすることもあるでしょう。そんな苦しくつらい時こそ、人は大きく成長していきます。夢や志が高ければ高いほど、乗り越えるべき壁も高くなります。空に舞い上がる凧が一番高く上がるのは、風に向かっているときです。風に流されているときではありません。「高い志」を胸に秘め、困難な状況を乗り越えるたくましさを身に付けてください。
 二つめは、集団の中でお互いの多様性を認め合うとともに、他者の痛みを感じ、自分がなすべきことを自ら考え行動できる「豊かな心」を持った操山生であることです。新入生の皆さんは、それぞれ異なる個性や資質・能力を持つかけがえのない存在です。一人一人の多様性が、本校に新しい活気と無限の可能性を与えてくれます。授業や部活動、松柏祭をはじめとする学校行事等を通して、お互いが大きな可能性を秘めた素晴らしい存在であることに気付くとともに、信頼し合い、生かし合い、切磋琢磨しながら、有意義な高校生活を共に創り出してください。
 学校は一つの社会です。生徒の皆さんが社会の一員として、自分たち自身で「社会の秩序」を作り出すことを学ぶ場。それが学校です。いろいろな課題を、意見を出し合って解決したり、コミュニケーションを図りながら一人ではできないことを協働して成し遂げたりする経験を通して、リーダーシップやチームワーク、感謝の気持ち、思いやりの心など、お互いの人格を高め合える人間に成長することを期待しています。
保護者の皆様。お子様の御入学、誠におめでとうございます。お子様は、貴重な青春の三年間を本校で学ばれることを決意され、本日入学されました。
 お子様にとっては、本校でのこれからの三年間は、自分の人生の在り方を模索し、自分の責任において将来の道筋、「未来航路」を決める大切な時期になります。三年後にお子様がこの操山高校を飛び立つときは、同時に、お子様が一人の独立した人格として親元を離れ、社会の荒海に漕ぎ出すときでもあります。
 私たち教職員も、それまでの期間に、お子様が自分の将来を具体的に思い描き、必要な資質や能力を伸ばすことができるよう、全力で指導・支援させていただきたいと思います。どうか、本校との連携を密にしていただくとともに、本校教育に対しまして、格別の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、御多忙の中、御臨席いただきましたPTA役員の皆様及び保護者の皆様方に改めて感謝申し上げまして、式辞といたします。

始業式 式辞

平成29年度一学期始業式 校長あいさつ
H29.4.10(月)

 

 皆さん、こんにちは。

 新しい一年、平成29年度が始まりました。先ほどの岡山操山中学校の入学式では120名の新しい仲間を迎え、次いで、岡山操山高等学校の入学式では280名の新しい仲間が加わりました。皆さんには、新しくできた先輩や後輩、同じクラスとなった仲間やお世話になるたくさんの先生方との出会いを大切にして、今日から、学習や学校行事、そして部活動等に、思う存分に力を発揮することを期待しています。

 さて、今日は1つだけお話をします。
 昨年度の終わり、3学期終業式・修了式の式辞で、皆さんは、なぜ、何のために勉強しているのか、というお話をしました。この春休み、皆さんが頑張るためのエンジンとなる「学ぶ目的」と、その実現に向けた筋道について、「言葉」にして改めて整理できましたか。
 私自身は、「学ぶ目的」は「世のため人のために尽くすこと」だと思っています。
ここに1冊の本を持ってきました。司馬遼太郎の『21世紀に生きる君たちへ』という本です。この中に、江戸時代末期の医師・緒方洪庵の生涯を描いた「洪庵のたいまつ」という小説が掲載されています。これは、小学校の教科書等にも載っていたので、知っている人もいるかと思います。書き出しにこうあります。

 「世のために尽くした人の一生ほど、美しいものはない。」
緒方洪庵は、足守藩(現在の岡山市北区足守)の藩士の子として生まれ、生まれつき病弱でありながら、大阪、江戸、長崎で医学・蘭学を修めた後、大阪に戻り、医師として人々のために尽くしながら適塾という学校を開いて、大村益次郎や福沢諭吉などその後の日本の近代化を担った多くの若者を育てました。適塾は大阪大学医学部の源流の一つとされています。
 司馬はこうも書いています。「彼の偉大さは、自分の火を弟子たちの一人一人に移し続けたことである。弟子たちのたいまつの火は、後にそれぞれの分野であかあかとかがやいた。やがてはその火の群れが日本の近代を照らす大きな明かりになったのである。」
 また、洪庵は、自分自身と弟子たちへのいましめとして、12か条の教訓を書いています。その第1条はこういう内容です。
 「医者がこの世で生活しているのは、人のためであって自分のためではない。決して有名になろうと思うな。また利益を追おうとするな。ただただ自分を捨てよ。そして人を救うことだけを考えよ。」
  緒方洪庵はなぜ世のために尽くすために学び続け、その火を多くの弟子に移し続けたのでしょうか。私は、「自分だけが幸せな社会など存在しない」と洪庵が思っていたからではないかと考えています。
 自分が心豊かに幸せに生きていくためには、社会全体が平和で秩序が保たれていることが必要です。ということは、自分の幸福な人生を追求する行為は、社会全体の豊かさや安定に寄与するものでなければならない。

 皆さんが将来就く「仕事」も、「相手」がいなければ、そもそも仕事として成り立ちません。洪庵のような「医者」に限らず、どんな業種や職業も、必ず誰かのため、世の中のためになっています。多くの仕事があって、初めて世の中は成り立っています。他者のため、社会のために働くこと、貢献することが、実は自分の幸せにつながっているのです。
 皆さんが中学校、高校で一生懸命に勉強し、その成果を自分自身のキャリアアップに生かすことは当然のことです。でも、皆さんの努力は社会の中で生かされ、今よりももっと素晴らしい社会づくりにつながっていく。それが、皆さん一人一人の幸せとなって返ってくるのです。よりよい未来を目指し、そのような個と全体の関係、個人と社会、世界の間の目に見えない関係を「可視化」すること、言葉や数式等を使って見えるようにすることが「学問」であり、学ぶことの本質、つまり学ぶ意味=「志」だと私は思っています。
 未来をよりよいものにすること。それは決して一人ではできません。みんなで力を合わせて、郷土岡山の、日本の、そして人類全体の「未来への航路」を作っていく。そんな未来を担う人材を育てていくこと。それが、本校がスーパーグローバルハイスクールに取り組む意味であり、「未来航路プロジェクト」が目指すものだと、私は思っています。

 皆さんが将来、大学を卒業し、大人として自立したとき、皆さんの志、司馬の言う「たいまつの火」を、次の時代を担う若い人たちに移してください。私は歴史とは「志のリレー」だと思っています。
 高校3年生の皆さんは、本校を卒業していった多くの先輩たちの「志」を受け継ぎ、自分の進路実現に向け、この1年間、限られた時間をしっかりと自分でマネジメントしながら、勉強や部活等に全力でチャレンジしてください。そして何より、学ぶこと自体を、学ぶことによってより素敵な人間へと成長していく自分自身を、楽しんでください。
 高校1・2年生、中学生の皆さんは、日々の学習や松柏祭などの学校行事、部活動などを通して、自分の「志」、学ぶことの意味をしっかりと自分の中に確立してください。
 校長として、日々一生懸命努力を続ける操山中・高の生徒の皆さんを、そしてその教育に日夜尽力している教職員を誇りに思っています。
 1年間、共に頑張りましょう。

3学期終業式

3学期終業式式辞  H29.3.21(火)

 皆さん、こんにちは。

 平成28年度の3学期も今日で終わります。
 中学1年生、高校1年生の皆さんは、中学校・高校に入学して1年経ち、学校生活にも慣れ、友人関係も広がってきていると思いますが、4月からはそれぞれ学校の中心学年として活躍することになります。
 中学2年生、高校2年生の皆さんは、3年生が卒業し、それぞれの学校をリードする最上級生となります。総仕上げとしての最終学年に向けて、この春休みにしっかりと準備をしてください。

 さて、平成28年度が終わろうとしている今、私から、在校生の皆さんに、改めて考えてほしいことがあります。それは、皆さんは、なぜ、何のために勉強しているのか、学ぶ目的は何かということです。
本校のほとんどの生徒は、「志望する大学に合格するため」と答えるでしょう。では、何のために大学に行くのでしょう。
 私は、大学は、皆さんが社会の中で自立し、それぞれの力を発揮しながら素敵な人生を送るために、そしてより素晴らしい社会をみんなで力を合わせてつくるために必要な知識や技能等を身に付けるところだと考えています。
では、将来、皆さんはどこで暮らし、どんな職業に就いて、どんな社会をつくろうとしているのでしょうか。また、そのために、皆さんは、大学でどんな学問を専門に学ぼうとしているのでしょうか。大学での専門と就職先は、必ずしも結び付くものばかりではありませんが、この春休み、自分の将来の夢や目標を、是非、言葉にしてノートにまとめてみてほしいと思います。その過程で、学習への取り組み方、向き合い方など、今までの操山での自分自身を振り返ってみてほしいと思います。

 ここで皆さんに、一つだけ紹介したい言葉があります。
 それは、昨年のリオデジャネイロオリンピックで、金メダル2個など全階級で表彰台に立った「柔道全日本男子」を率いた井上康生監督の言葉です。柔道は日本発祥のいわゆるお家芸のスポーツでしたが、世界中へ競技が普及することに伴い、ルール等の国際化やレベルアップが進み、日本の柔道は世界で勝てなくなっていきました。リオの前のロンドンオリンピックでは、男子柔道は、史上初めて金メダルゼロに終わっていました。
 井上監督自身、2000年シドニーオリンピック男子100キロ級で金メダルを取った有名な選手でしたが、現役を引退した翌年から2年間、指導者になるためイギリスに留学し、周囲の反対を押し切って、慣例にとらわれない先進的な指導法を取り入れてきました。
 井上監督は、ある新聞のインタビューで、「リオオリンピックで金メダルを獲得した73キロ級の大野将平選手と90キロ級のベイカー茉秋(ましゅう)選手の共通点は何か?」との問いに、こう答えています。
 「一言で言えば、自立心だと思う。何をやるべきか、自らの戦いに何が必要か、考えがまとまっていた。外発的に詰め込まれるのではなく、自分自身で考え、理解し、全て言葉にできるぐらいの能力がないとオリンピックでは勝てない。そうした能力の根源にあるのは知識だと思う。読書し、人の話に耳を傾け、自ら体験を積む。知識が豊富であればあるほど、いろいろな考え方を持てる。自らをコントロールし、マネジメントする能力がある選手だけが、数々のドラマが起きうる4年に1度のその日を勝ち抜いていける。」
 この言葉の中に、一流のアスリートにも、社会で活躍するリーダーにも、そして入試を突破できる受験生にも共通する資質が示されていると、私は思います。
 それは、いろいろなチャンネルを使い、どん欲に吸収した知識を活用し、あるべき自分の将来について主体的にかつ具体的に考え、それをまとめ表現する力。そして、その目標に向け、自分を律する力です。言葉を換えれば、「ありたい未来を描いてそれを自ら実現していく」人間としての総合的な力だ言えるでしょう。
 東大、京大などスーパーグローバルユニバーシティと言われる日本の大学では、世界規模での優秀な人材獲得競争の中で、教育内容や教育方法がどんどん進化してきています。それに伴い、大学入試制度も試験問題の内容も変わってきています。グローバル化が進展する中、日々の授業や未来航路等を通して自ら知識をどん欲に吸収し、それを活用しながら論理的に考え抜く力、そして考えたことを、相手に説得力を持って、分かりやすく伝える表現力が、大学入試においても実社会においても、一層評価されていくでしょう。
 皆さんが、これから世界の人々と向き合い関わり合いながら、未来の社会を切り拓いていくために求められる資質や能力を、われわれ操山中・高の教職員は明確にしながら、教育を展開しています。

 新しい年度に入る前に、中学生も高校生も、将来の自分の夢や目標という「ゴール」を逆算しながら、「あなたが入るべき」大学・学部・学科はどこか、そこに入るためにはどのような力が必要なのか、そしてその力を身に付けるために、今、何をしなければいけないのかについて、もう一度、考えをまとめておいてください。

 最後に。明確な目的意識を持って大学に入った学生は、大学入学後、大きく伸びていきます。「目的」は実現するためにあります。それぞれの目的の実現に向けて、自立心を持って、努力を積み重ねていく皆さんを、心から応援しています。
来年度も、一緒に頑張りましょう。これで式辞を終わります。

スーパーグローバルハイスクール第2回 運営指導委員会   

平成28年度 岡山操山中学校・高等学校スーパーグローバルハイスクール第2回 運営指導委員会
平成29年3月14日(火)14:00~16:00

 皆さん、こんにちは。岡山操山中学校・高等学校 校長の近藤でございます。

 本日は、大変お忙しい中、平成28年度岡山操山中学校・高等学校スーパーグローバルハイスクール第2回運営指導委員会に御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 前回御欠席でした就実大学の林先生には、昨年4月の本校の1年生が国立吉備青少年自然の家で宿泊学習を行った際に、基調講演をしていただきました。今回、お忙しい中御参加いただきました。ありがとうございます。
また、中国学園大学学長の松畑先生は、1月に第75回山陽新聞賞を受賞されました。松畑先生の始められた「連塾」1期生として、心からお祝い申し上げます。

 さて、本日の運営指導委員会では、特に、昨年度や今年度の本委員会で頂いた御意見等を踏まえ、改善、進化させた取組や来年度の課題等について、研究開発単位である「未来航路」、「SOZAN国際塾」、「GLOBAL STUDIES」の各セクションの担当から説明をさせていただきます。その後、今年度1年間のエビデンスベースでの全体評価について、説明させていただきます。
 また、本日は、本校教員からの説明の前に、SOZAN国際塾で頑張ってくれた卒業生に、本校でのSGHについて、生徒の立場から話をしてもらいたいと思います。

 「先進的な教育課程の研究開発」がSGHの目的ですが、本校の課題として、日々の「授業」と総合的な学習の時間である「未来航路」さらに「SOZAN国際塾」や学校行事等、学校でのあらゆる教育活動が有機的につながり、本校が求めるグローバル・リーダーとしての資質・能力を育成していくこと、言い換えれば、SGHを軸に、学校としての可視化した「戦略」を創り出すことが大 きな課題だと認識しております。
 また、研究2年目を終え、「幅広く深い教養」から「社会貢献の意識」まで、我々が育成を目指す5つの資質・能力については、全教員が指導に当たる「未来航路」や「Global Can-do List」の作成・活用を通して、教職員の意識は徐々に高まってきたなと思っております。ただ、それぞれの取組が線で結ばれ、正のスパイラルになって相互に高め合っていくまでには、今後、もっと実践や研究を積んでいく必要があると感じております。

 本日の運営指導委員の皆様の御意見を参考に、来年度以降、生徒の成長を第一に、操山の教育に取り組んでまいりたいと思いますので、御指導方、どうぞよろしくお願いいたします。

第68回 卒業式 校長式辞

式 辞

 梅の花が風に舞い、早春の息吹の感じられる今日のよき日、岡山県教育庁教育政策課長 狩屋幸司様、岡山操山高等学校同窓会長 大原利憲様、岡山操山中学校・高等学校PTA会長 伏見健一郎様をはじめ、多数の御来賓並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、岡山県立岡山操山高等学校第68回卒業式を、かくも厳粛に挙行できますことは、誠に大きな喜びであり、感謝に堪えないところです。本校教職員、在校生と共に、厚く御礼申し上げます。

 卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。
皆さんは、長い人生の中でもとりわけ貴重な青春の3年間を本校で過ごされ、百十余年に及ぶ歴史と伝統を体現する校庭の大樹に見守られ、学業や学校行事、部活動等にいそしみながら心と体を鍛えてこられました。本校で皆さんが続けてきた努力と培ってきた友情は、皆さんのこれからの人生の中でかけがえのない財産になると思います。卒業された後も、皆さんは「操山ファミリー」の一員であり、本校は、いつまでも皆さんの「心のふるさと」です。人は変われど、山青くそして水清きこの地に建つ母校は、皆さんのこれからの人生を見守っています。

 さて、私からはなむけの言葉として、卒業する皆さんに、二つの言葉を贈ります。

  一つめは、「人格」をこれからも磨いてほしいということです。

 本校は昨年度から文部科学省スーパーグローバルハイスクールの指定を受け、グローバル・リーダーの育成に取り組んでいます。
 「グローバル化」、あるいは「国際社会」という言葉には、明るく、華やかなものというイメージがありますが、実は、グローバル化の進展に伴い、貿易不均衡に基づく保護主義やナショナリズムの台頭、経済格差の一層の拡大、国境を越えた民族紛争や宗教対立さらに難民問題の激化、地球規模での環境問題の悪化など、一国だけでは解決が難しい諸問題が多数出現しています。こうした国際社会が抱える諸問題への理解を深め、解決するために、皆さんは、各教科等で身に付けた知識や技能を活用し、「未来航路プロジェクト」においてグローバルな視点から課題研究に取り組み、よりよい国際社会の在り方を考えてきました。
 世界の平和と人類の福祉の向上に貢献するための「正解」は一つではないということ、そして、何が最適解かも、自分で探求しない限り見つけ出すことができないということを、「未来航路」を通して皆さんはすでに学んできました。
 一人一人の力は限られています。他の人々の多様な意見に耳を傾け、共に考え、協力して課題の解決に取り組んでいくことが必要です。
そのためにも、他の人々が抱えている痛みや苦しみに思いを馳せ、それを理解しようと努める「共感」や「他者への愛」がその人の人間性の基盤になくてはいけない。私はそう思っています。人生の課題に直面し、それを克服できる唯一の人とは、そしてグローバルな課題を解決しようと努力を続けられるリーダーとは、他の人も利するような仕方で前進できる人です。ここ操山で多くの友人、先輩・後輩と磨き合った「人格」を、これからも高める努力を続けてください。

  二つめは、皆さんの学びを社会に還元してほしいということです。

 皆さんが進む大学では、英語等をツールとした他国の人々との対話、交流、コミュニケーションへの努力が不可欠なものとなっていくでしょう。そして、多様な文化を持つたくさんの人々との出会いが、人類の歴史や文化、自然等の多様性を知ることにつながり、主体的に学ぶことや考えることを加速化し、皆さんがより善く生きることへとつながっていくと思います。
 是非、チャレンジ精神を持って、自分の夢の実現に向けて努力を続けるとともに、現実の世界としっかりと向き合い、社会の仕組みや暮らしの有りようをよりよいものに作り替え、新しい時代にふさわしい文化の創造や人類全体の希望につながる道を切り拓くための「学び」を続けてください。そして、皆さんの「学び」を、社会に還元し、皆が人間としての尊厳を持って、豊かさや幸せを分かち合え、高め合えるような社会を自らの力で作り出してください。私は、本校で学んだ皆さんは、それができるリーダーだと思っています。また、それが、スーパーグローバルハイスクールとしての本校の願いであり、誇りでもあります。

 今日から皆さんの本当の「未来航路」が始まります。皆さんの素晴らしい航海を、教職員一同、心からお祈りしています。
 保護者の皆様、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。栄えある卒業の日を迎えられたお子様の姿に、皆様の喜びもひとしおのことと拝察いたします。
 今日まで、保護者の皆様にはお子様のことで楽しいこと・嬉しいことがたくさんおありであったと思います。同時に、お子様のことで心を砕かれ、あるいは思い悩まれることも多々おありではなかったかと拝察します。しかし、保護者の皆様の豊かで細やかな愛情により、お子様はそれぞれ素直で、何事にも真摯に取り組むことのできる人間として成長されました。保護者の皆様の今日までの御努力に心から敬意を表したいと思います。
 また、今日に至るまで本校教育に対して変わらない御支援と御理解をいただきましたことに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 結びに、御臨席を賜りました御来賓の皆様、保護者の皆様に、さらなる卒業生たちの成長の過程を、温かく見守っていただきますよう、心からお願い申し上げまして、式辞といたします。