ブタの腎臓の観察
目 的
ブタの腎臓を通して,腎臓の構造を理解する。
準 備
材 料 | ブタの腎臓 | |
器 具 | 解剖バット・ピンセット・注射器・メス・カミソリの刃(ステンレスが良い)・墨汁・グローブ |
実験セット
全体を観察
重さは150g~200g程度です。脂肪や膜が残っておるので,取っておくとよいでしょう。ブタの腎臓はヒトの腎臓とほぼ同じサイズです。
動脈と輸尿管
購入した腎臓は作業の都合上,動脈・静脈・輸尿管が切り取られているため,動脈と静脈はピンセットで引っ張り出して確認してください。
切開します
腎臓の内部を確認します
腎うと輸尿管
腎うと輸尿管のつながりを確認するために,棒を挿入しています。
墨を入れます
動脈から墨を入れますが,動脈が短いためうまく入らないし,漏れも多いようです。生徒は飛び散らないように注意をしてください。
墨が入ると
墨が入ると表面が黒く変色します。
切開
皮質が黒くなり,墨が入っているのが確認できる。皮質部分を薄く切り取り検鏡する。
糸球体の観察
留意事項
- 腎臓には脂肪や膜が付いているので削除する。
- 血管や輸尿管が短く切れているため,腎臓から引っ張り出さなくてはならない(吊るし切りのため,血管を長いまま切り取るのは困難:食肉センター談)。
- 墨を入れる時,どうしても漏れることがあります。終わったら生理食塩水で洗うとよい。
- 真空パックしていれば,冷蔵庫である程度保存は可能であろうが,なるべく使う量だけ前日に購入するのが望ましい。