岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
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オーストラリア研修

~ 姉妹校,Sacred Heart College (SHC)との交流 ~

令和6年3月15日(金)~3月23日(土)までの9日間にオーストラリア研修が開催されました。その様子をお伝えします。

姉妹校での初日が終わりました。 授業一コマがなんと80分で、最大で1日4時間です。大学みたいです。昼食がPM1:30からなので、午前中の休憩時間に軽食を摂るのがオーストラリア方式です。 今日は1時間目に日本語を担当しているKeiko先生からのオリエンテーションがあり、今後の流れを確認したあと、姉妹校の生徒たちと簡単な交流をしました。 輪になって向き合い、姉妹校の生徒は日本語で、操山の生徒は英語でお互いについて質問し合いました。すぐに打ち解けていましたね。 その後はホストの生徒が履修している授業に入りました。 社会、宗教、地理、英語、化学、演劇と多様を極めていました。中には「日本の裁判制度の仕組みを教えてもらえる?」と、担当教員に質問される生徒もいて、何ともchallengingな活動になりました。 高校3年生は受験に向けて自分の勉強をする時間があり、今日は1コマ少ない日で、何と2時間授業に出たあとは帰宅する日でした。3年生にホストしてもらっている操山の生徒も同じ行動です。 オーストラリアの異文化を肌で感じています。

姉妹校2日目の様子です。 まず1時間目に水彩画でオーストラリアの風景を描きました。みんな上手だと褒められました。 「筆を持つ文化があるからかもね」 とオーストラリアの方にも言われました。美術担当教員の先生から上手いと評価してもらった上位2人は副賞をもらいました。 その後はホストファミリーの生徒の授業に昨日同様入りました。今日は日本語の授業もあり、英語でも馴染み深い「関係代名詞」の授業でした。 日本語と英語の語順の違いにSHCの生徒も苦労していました。操山の生徒は日本語を手伝ったり、担当の教員が口頭で話す日本語の文を英語にしてSCHの生徒にチェックしてもらうなど、相互に協力して授業が受けられました。 操山生は「人生での5大イベント」というテーマで英語のスピーチをし、みんなに聞いてもらいました。 日本語の授業後に、 「日本語ってスゲーなー」 と思わず口にする操山生もいて、いい気づきも出来たようですね。 ランチは SHC で日本語とイタリア語を履修している生徒が集まってlanguage lunchとなりました。もうだいぶ打ち解けています。 明日は中等部へシャトルバスで移動して一日過ごします。

3日目は中等部にシャトルバスで移動し、一日過ごしました。 やはり高校と違ってこちらでもリラックスした雰囲気で生徒は過ごしています。 日本語の授業に入り、生徒の補助などをしました。 日本語の教室には「けん玉」もあり、休み時間にはお互いに披露し合う場面も見られました。 訪問の翌日の3月21日は、オーストラリアでは民族の多様性を認め合うHarmony Dayということで、休み時間には運動場(勿論天然芝)で調和の「輪」と「ハート」を作りました。 その後調理実習で、イーストを発酵させて塩分を効かせた、VEGEMITEを使ったVEGEMITE SCROLLを作って食べました。 最後は再び日本語の教室に戻り、Harmony Dayについての動画を視聴したのち、それぞれがイメージする言葉や図柄をあるモチーフに「調和」のポスターを手作りしました。校内に掲示されるようです。 明日はいよいよSHCでの最終日です。全校集会があり、男女一人ずつ代表が挨拶をします。

姉妹校での日々は矢のように過ぎて行きました。 最終日の1時間目は体育から始まりました。日本では全くと言っていいほど馴染みがないと思いますが、Aussie Footieの授業でした。 恐らく全員が初めて学ぶルールでしたが、先生ではなくSHCの生徒が教えてくれたこともあり、人生初にして驚くほどの器用さを見せていました。 その後は中等部でのそれに続いての調理実習。オーストラリア原産の食材を使ってのSausage Roll作りでした。名前からすると、既製品のソーセージを巻いて終わりのように聞こえますが、中に入れる香辛料は先住民族のアボリジニが使っていたものを使用するなど、手の込んだ仕様になっていました。 その後は日程の関係で、初めてにして最後になってしまった全国集会に参加し、紹介を受けました。 SHCの司会の生徒から一人一人紹介を受けたのち、操山の代表として2年生の細川君が操山高校の紹介を、梅田さんが感謝の意を英語で述べました。ちゃんと狙ったところでは笑いも取れました。 午後は先住民族であるアボリジニを祖先に持つ生徒から、ペインティングと編み物を習いました。 姉妹校での最後の授業はイタリア語の授業でした。アデレードでは、イタリアからの移民も一定以上いるということで、イタリア語を第2言語として履修している学校も多く、SHCもその一つです。 簡単な自己紹介をするフレーズを学んで、隣同士のペアでやり取りを行いました。 一夜明け、アデレード空港にホストファミリーに送っていただき、姉妹校とのお別れになりました。 操山、SHC双方の生徒から「短すぎた」という声が多く出ていたのは、それだけ実りの多い研修になった証ではないかと思います。(記:引率教員)