文化としての表現講座
2009年10月13日
10月13日(火)、国語科主催「文化としての表現講座」が、1年生を対象に行われました。句歌詩帖『草藏』主宰の佐々木六戈先生をお呼びして、韻文についての講演と生徒の作品に対する批評をしていただきました。佐々木先生からご指導いただくのはこれで4年目になります。
1年生は全員、夏休み中に詩・短歌・俳句を制作しました。それを国語総合(現代文分野)の授業において相互批評し、家庭においては保護者の方からも批評をいただき、優秀作品を選んでいきました。
詩・短歌・俳句それぞれ、学年の三席までに選ばれた生徒には、自分の作品について、創作の意図や表現の工夫、学習をこれからどう生かすかなどを全体の前で発表してもらいました。そのあと、佐々木先生から批評をしていただきました。専門家ならではのご指摘をいただき、生徒たちは目を開かれるような思いだったようです。また、三席までに入っていなかった作品についてまで指摘がおよんだことで、表現の新たな魅力に気づかされたようです。
自分たちの作品を専門の方に評価していただく、かけがえのない機会となりました。さらに表現する力、表現を読み取り味わう力を楽しみながら伸ばしていく励みとなりました。
2009夏・操山高校1年生句歌詩優秀作選
【俳句】
一席 72票(生徒44・保護者28) | |
扇風機「あああ」と気分は宇宙人 5組アサ |
【短歌】
一席 115票(生徒41・保護者74) |
おそうめんできたよおいで」と言う母に「さっきはごめん」が言えずただ食う 3組トマト 「おそうめんできたよおいで」と言う母に「さっきはごめん」言えずただ食う 佐々木氏助言 |
【詩】
一席 61票(生徒19・保護者42) |
高校生になった私は 十六歳になった私は どこにも居場所がない |
大人ほど大きくはないし 責任なんか持つ自信もない だからといって 子どもほど小さくはないし きちんと考えて行動くらいできる |
まるで枝から落ちて ひらひらと舞う葉っぱのよう 空中をただただひたすらに漂う |
たまに風が吹けば 簡単にそっちに流されてしまう そんなちっぽけな存在 |
きちんと地面にたどりつけるかな そんな不安を抱きながら 今日もまた一人漂っている 4組コルト |
2009夏・操山高校1年生句歌詩優秀作選 こちら
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