岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
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入学式が行われました

2011年04月08日
 

4月8日(金)あいにくの雨の中、本校第1体育館で平成23年度入学式が挙行されました。

式次第
  1.開式の辞
  2.国歌斉唱
  3.入学許可
  4.校長式辞
  5.新入生代表宣誓
  6.来賓祝辞
  7.校歌斉唱
  8.閉式の辞


男子122名、女子159名の新入生は、やや緊張した面持ちで入場していました。
廣本勝裕校長の入学許可宣言に続き式辞があり、新入生諸君に対する力強い激励の言葉に、こちらも身が引き締まりました。校長の式辞に耳を傾ける新入生、これから始まる高校生活に対する意欲と決意が感じられました。
新入生代表の王尾亮太君は、宣誓の中で、岡山操山高校でこれから始まる高校生活に、沢山の希望と期待を語りました。引き続き校歌斉唱に移り、あらかじめ各ホームルーム教室で行った練習の成果を発揮することができました。これから何度も校歌を歌う機会がありますから、早く覚えて「操山ファミリー」の一員になってください。
厳かな雰囲気の中で執り行われた式典は、これから始まる学園生活の第一歩にふさわしく、新入生にとって思い出に残るものとなりました。

校長式辞

哀悼の意

 式辞に先立って、壇上からではございますが、このたびの東日本大震災で亡くなられた方々に心から哀悼の意を表し、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
 また、様々な困難を乗り越え、協力して復興を支援されている多くの方々に敬意を表し、ともに力を合わせて歩んでいきたいと心から願うものであります。

式辞

 うららかな春の陽気に包まれて、旭川沿いの桜も満開となりましたこの佳き日に、中村有作 会長様はじめPTA役員の方々並びに多数の保護者の皆様方のご臨席を賜り、ここに岡山県立岡山操山高等学校平成二十三年度入学式を挙行できますことは、本校にとりまして、まことに大きな喜びであり、まず皆様に厚く御礼を申し上げます。
 ただいま入学を許可された二百八十名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 皆さんは、ただ今をもって岡山県立岡山操山高等学校の生徒となりました。
 皆さんは、これから始まる学校生活に胸を膨らませ、勉強に部活動に、精一杯頑張ろうと心に期しておられることでしょう。
 出身中学校はそれぞれ異なっていますが、本校が新たな出会いの場となり、堅い絆で結ばれた操山ファミリーの一員となってくれることを期待しています。また、自分とは異なった個性や能力をもった友達と接することによって、広い視野や柔軟な考え方を身に付けて下さい。お互いに切磋琢磨しつつ、今から始まる高校生活を有意義に青春の階段を一歩一歩着実に登ってくれることを願っています。
 岡山操山高等学校におけるこれからの三年間は、人生において実に大きな意味を持つ大切な期間です。皆さんには、本校において「確かな学力」と「豊かな人間性」を備え、日本や世界の未来を切りひらく「高い志」をもった生徒に育っていただきたいと期待しています。
 これから皆さんが学ぶ本校は、明治三十三年に開校した岡山県高等女学校と、大正十年に開校した岡山県第二岡山中学校を母体とし、戦後の学制改革により岡山操山高等学校となりました。
 卒業生の総数は四万六千人を超え、政治、経済、文化、スポーツ等あらゆる分野における有為な人材を多数輩出している岡山県を代表する伝統校であると同時に、平成十四年度には、県下初の県立岡山操山中学校を併設し中・高一貫教育を開始して、今年で十年目の節目を迎える進取の気風を併せ持った、岡山県の高校教育をリードする存在であります。
 本校は県下屈指の実績を持つ進学校ですが、皆さんのこれからの目標は、大学等への進学そのものではありません。
 皆さんの目標は、自らの理想をどのように描き、その理想を将来、どのように実現していくのか、そのためにどのような大学等への進学が必要なのか、という道筋において設定されるべきものであります。
 折しも、このたびの大地震が引き起こした深刻な被害は、国内にとどまらず、広く国際社会の将来の在りようにも大きく影響することが懸念されています。
 このたびの震災のことを胸に刻み、皆さんのこれからの学びが、自らのためだけに完結するのではなく、人々の生活や未来社会に貢献するものであってほしいと期待します。
 今日からは、これまでとは異なる質と量の学習に向き合うことになりますし、ずいぶん生活の在り方も変わると思います。
 これからの高校生活においては、勉学をはじめ様々な活動に一生懸命取り組めば取り組むほど、新たな困難や解決すべき課題も出てくると思います。しかし、これらの困難や課題に向き合い、よりよい解決を目指して努力する過程にこそ、大きな成長や発展があると考えます。
 校門を入ると正面に武道場があり、その壁面にマツとカシの葉をデザインした校章が見えます。この校章は、本校草創の精神である「松柏の精神」を象徴しています。「松柏の精神」とは、「論語」の「歳寒くして、然る後に松柏の彫(しぼ)むに後るるを知る。」を典拠にしており、季節が「寒冷となってはじめて、松やかしが枯れない」ことがわかるという意味で、自分が一度(ひとたび)決意したことは、周囲の状況がいかに変わろうとも、最後までそれを貫き通すことの大切さを表したものです。
 また、2号館南の中庭には、本校の偉大な先輩、人見絹江さんの銅像があります。
 その礎石には、彼女の「私は賢明でないことをよく知っています。しかし、愚かなりとも、努力を続ける者が最後の勝利者となることを信ずる者です。」 という謙虚な言葉が刻まれています。
 どうか、岡山操山高等学校にゆかりの深いこれらの言葉を心に留め、しっかりとした自己を確立し、健康に注意して悔いのない充実した日々を過ごしてください。
 最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご入学、まことにおめでとうございます。
 今日からお預かりする大切なお子様を、私たち教職員一同、心を一つに、全力を傾けてご指導・ご支援申し上げたいと、決意を新たにしております。
 どうか、格別のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 改めて、新入生の皆さんが、本校において充実した高校生活を送り、大きく成長されることを期待して式辞といたします。

 平成二十三年四月八日
                        岡山県立岡山操山高等学校
                           校長  廣本 勝裕

式典終了後、担任紹介が行われました。今年の一年団は個性派ぞろいです、それぞれがその個性を生かして、全力で生徒を導いていきたいと思います。どうそよろしくお願いいたします。