岡山県立岡山操山高等学校

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図書委員会 文学・歴史散歩の報告

2024年08月26日

8月2日(金)、図書委員会初の行事「文学・歴史散歩」が開催され、生徒7名、引率教員5名が参加しました。記念すべき第1回目の行き先は「井原市」です。

岡山駅から清音駅を経由して、井原線に乗り換えて井原駅までという行程です。井原市内は井原市が用意してくださったマイクロバスで回りました。

井原線では、大原美術館とコラボしたラッピング列車に乗ることができ、絵画に囲まれて優雅な気分になりました。ラッピング列車には北条早雲が描かれた物もあるようです。

さて、散歩の始まりは「平櫛田中美術館」から。ちょうど、田中畢生の作といわれる「鏡獅子」が里帰りしており、間近で見ることができました。想像以上の大きさと華麗さに、像の前から離れることができないほどでした。制作過程も紹介され、興味深い展示でした。

さて、今回の散歩を企画する中で、井原市が平家物語「扇の的」で有名な那須与一の縁の地であることを初めて知りました。若干17歳だった与一は扇の的を見事一矢で射落とした軍功により、井原市内5カ所の領地を賜ったそうです。今回は那須一族の菩提寺である「永祥寺」と境内にある「袖神大明神」にお参りしました。「袖神大明神」は与一が扇の的を射抜くとき、破り捨てた袖を祀ったもので、多くの受験生が願かけに訪れるそうです。今回の参加者たちも神妙な面持ちでお参りをしていました。その後、与一公の供養塔(公墳)にもお参りしましたが、今でも那須一族の方がお祀りしているそうです。今まで那須与一は800年前の、そして物語の登場人物の一人という認識でしたが、生身の人間としての存在を感じました。午前の活動の終わりは、産直市場に行き、地元の農場が作っているアイスクリームを食べたり、昼食を食べたりしました。

午後からは、中世夢が原という施設に行きました。ここは、鎌倉・室町時代の町並みを、実際に当時と同じ工法で家を建て、当時使っていた道具や民具をそろえ再現した施設です。農家や武士の館、物見櫓に上ったりして鎌倉・室町時代を堪能しました。また、ラベンターの匂い袋を使ったシューズキーパーを作るワークショップにも参加しました。

1日歩き回りましたが、案外木陰が多く自然を楽しむことができました。初めての企画でしたが、楽しい文学・歴史散歩でした。次回は、どこに行きましょうか?