文化としての表現講座
2025年11月18日
1年生を対象に、国立国語研究所教授・総合研究大学院大学教授・一橋大学大学院言語社会研究科連携教授である 石黒 経 先生 をお招きし、「文化としての表現」をテーマにご講演いただきました。
講演ではまず、生徒が事前に書いた「自分が夢中になっていること」についての作文を例に、丁寧に解説していただきました。特に、文章に説得力や勢いを生むためには、自分の体験を思い切って語ることが大切であると強調されました。
さらに文章を論理的に伝えるための方法として、接続詞の有効活用にも触れられました。「しかし」「ところが」「一方で」などの接続詞を意識して使うことで、文章にメリハリが生まれ、読み手が筆者の思考の流れを追いやすくなることを、例文を交えながら分かりやすく示してくださいました。
また話題は、近年注目されるAIによる文章生成へと広がり、「AIに負けない文章とは何か」という問いが投げかけられました。石黒先生は「AIは整った文章を書くが、人が書く文章には個性・体験・価値観が宿る」と述べ、人が言葉を紡ぐ意味についてユーモアを交えて語られました。
生徒たちは、先生の軽妙な語り口に引き込まれながら、「自分のことを自分の言葉で語る」ことの大切さを実感していました。
今回の講演は、生徒にとって、文章表現の奥深さと面白さにふれる大変貴重な時間となりました。
«【女子ソフトテニス部】県新人大会団体5位!:前の記事




