岡山操山中学・高校教育研究大会
10~11月に開催した岡山操山中学・高等学校教育研究大会では多数の方に参加いただきありがとうございました。おかげさまで,校内外あわせて参加者166名,校外からの参加者は120名(英語科の6月実施のものを含む)となりました。この大会で頂いた貴重なご意見をもとに、新学習指導要領に沿った授業力向上に,そして,何より授業の主役である生徒たちの学力向上につなげていきたいと思います。
☆☆☆ 国 語 ☆☆☆
教科主題 「豊かな表現力を育てる言語活動の工夫」
実 施 日 11月14日(水) 29名参加(内 校外参加者17名)
相談助言者 岡山大学大学院 教授 田中 智生 先生
授 業 者 坪井昭人先生(中学3年・国語),平野優先生(高校1年・現代文)
中高ともに同じような授業展開でクラス句会を行いました。生徒はグループで 自分の選んだ句について話し合い,グループとしての選句を理由とともに発表しました。参加者からは,「発表者の発言への反応が素直で豊かだった」「全体の発表を踏まえてさらに個人の読みが深まっている」等,良い評価をいただきました。
☆☆☆ 社会・地歴公民科 ☆☆☆
教科主題 「表現力の向上を目指した指導のあり方に関する研究」
実 施 日 11月16日(金) 30名参加(内 校外参加者14名)
相談助言者 ノートルダム清心女子大学 教授 河合 保生 先生
授 業 者 梶谷忠則先生(中学校3年・公民),高取完治先生(高校2年・地理B)
中学校では,公民的分野での学習成果を活かしたポスターセッション形式の発表を取れ入れた授業を,また,高校では動態地誌的に地域の特徴をとらえてチラシに表現し,IT機器を使い発表する授業を実施しました。生徒の活き活きとした活動の様子を参観いただき,表現力を育てる授業について研究協議で深めることができました。


☆☆☆ 数学 ☆☆☆
教科主題 「課題学習における課題の設定と授業展開等の研究」
実 施 日 11月12日(月)24名(内 校外参加者7名)
相談助言者 岡山大学大学院 教授 曽布川 拓也 先生
授 業 者 森 裕司先生(中学校2年・数学),山下和郎先生(高校1年・数学Ⅰ)
緊張した生徒もいましたが,生徒は一生懸命に取り組んでいました。授業の内容は難しく,中身が濃いもので,来校された先生からは,授業の目的がはっきりしていて良かったという意見や,高校でのグループ学習が新鮮であったとういう意見をいただきました。研究協議は時間が足りないかと思っていましたが,時間内に充実した協議を行うことができました。


☆☆☆ 理科 ☆☆☆
教科主題 「まざまな表現方法の習得とより深い内容理解に向けた研究」
実 施 日 10月30日(火)17名(内 校内参加者4名)
相談助言者 岡山大学大学院 教授 安藤 元紀 先生
授 業 者 田中和之先生(中学校2年・理科)大西卓嗣先生(高校1年・生物基礎)
中学校の理科の授業は,ジグソー学習を取り入れた実験を行いながら「質量保存の法則」についての理解を深めました。生徒は,限られた時間の中で,いきいきと実験や班活動に取り組んでくれました。
高校では,新教育課程における,旧課程から変更された「生物基礎」の特徴的な内容を取り扱いました。これからの授業計画において,おおいに参考となるだけでなく,研究を進めていく上でも実りある内容でした。生徒も責任もって役割を果たし,グループみんなで実験を成功させようと頑張っている姿に好感が持てました。校外から参加の先生も,生徒が関心の持てる良い組み立ての授業であったと好評でした。


☆☆☆ 英語 ☆☆☆
教科主題 「思考力」,「判断力」,「表現力」育成のため,良質のインプットから
アウトプット活動に到達する指導法とその評価法の研究
実 施 日 11月22日(木) 60名(内 校内参加者41名)
※6月公開授業における校外からの参加者は36名
相談助言者 岡山大学大学院 教授 高塚 成信 先生
ノートルダム清心女子大学 教授 伊藤 豊美 先生
授 業 者 武田弘文先生(中学校2年・英語),武田成弘先生(高校2年・リーディング)
研究開発テーマである「良質のインプットからアウトプット活動」に到達する指導法の研究に基づいて,4技能を統合的に活用した授業の実践を行いました。生徒はやや緊張した雰囲気でしたが,英語での言語活動に積極的に取り組んでおり,参観した教員からも,新指導要領を踏まえた英語の指導法として非常に参考になったという意見をいただきました。

