岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
〒703-8573
岡山県岡山市中区浜412番地
086-272-1241
086-272-1721
〒703-8573
岡山県岡山市中区浜412番地
文字サイズ

12/23 2学期終業式

2021年12月23日

 本日,全員で今年最後の大掃除を終えた後,リモートで2学期終業式が行われました。
2学期は行事も多く,生徒も忙しい日々を過ごしながらも,少しずつ成長する姿が見られました。併せて2学期に活躍した部活動の表彰が行われました。

<2学期終業式 校長式辞>
 令和3年もあと1週間ほどで終わります。今年1年を振り返ると、昨年に引き続いて、様々なことが例年通りにできない、本当に大変な1年だったと思います。皆さんが活躍する場が狭められ、とても残念ですが、そんな中でも工夫をしてできる限りのことをしてくれました。少しずつ感染症の状況は良くなっているように思われますが、今後も感染症対策をしっかり行いながら、できることや方法を考えながら前向きに生活してほしいと思います。 
 松柏祭は一般公開できなかったのは残念ですが、中高ともに、それぞれにしっかりと個性を発揮して、素晴らしいクオリティーの文化祭・体育祭でした。このことは、生徒の皆さん一人一人が、日々の学習や部活動、学校行事に一生懸命取り組んで、学校全体に活力があることの証でもあると思います。本当に忙しかったと思いますが、その分充実感も得ることができたのではないでしょうか。
 さて、今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催され、令和4年の2月には北京冬季オリンピック・パラリンピックが開催されます。同じ年度に夏季・冬季両方のオリンピック・パラリンピックが開催されるのも初めての事だと思います。オリンピックと言えば、皆さんも良く知っていると思いますが、日本人女性初のオリンピックのメダリストは本校のOGの人見絹枝さんです。
 人見さんは1928年のアムステルダムオリンピックで800mで2位に入り、銀メダルを獲得しています。オリンピックからは離れますが、今では当たり前になっている高校野球のプラカードを持った入場行進や勝利校の校歌,さらには校旗掲揚などは人見さんのアスリートならではの発案から行われるようになったそうです。
 今日は、その人見さんの言葉を紹介して式辞としたいと思います。
「努める者は何時か恵まれる」私は賢明でないことをよく知っています。然し愚かなりとも努力を続ける者が最後の勝利者となることを信じる者です。という言葉です。この言葉は本校にある、人見さんの銅像の台座にも刻まれています。
 私はこの言葉は二つのとらえ方ができると思います。
 一つ目はたとえ今は力が足りなくても努力を続けていれば、いつか自分の目標に到達できる。ということ
 二つ目は、努力を続ける者はたとえ結果として目標に到達できなくても、自分を一段も二段も高いステージに上げることができる。そのことが人生の勝利者になる。ということ
 この二つのことを我々に教えてくれていると思います。
 結果は大切ですが、結果が全てではないと思います。これから先、努力しても結果が伴わないこともあるでしょう。失敗もあるでしょう。その時には「努める者は何時か恵まれる」この言葉を思い出し、努力することを通して自分自身を一段も二段も高いステージに上げてほしいと思います。
 今、高校3年生の皆さんは、自分の夢や目標の実現に向けて、ひたむきに頑張っていると思います。今の努力は結果はどうあれ、必ず自分の将来にプラスになります。「やりきった」と言えるよう頑張ってほしいと思います。
 皆さんが自分自身の努力で令和4年を素晴らしい1年にしてくれることを期待しています。