岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
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補習科開講式 式辞

2017年04月12日

補習科開講式 校長あいさつ H29.4.10(月)14:00~

 皆さん、こんにちは。

 武田先生からは、皆さんは易きに流れず、あくまで志望大学を目指すという強い意志を持って、補習科に進んできたと聞いています。
 大学で何を専門にするか、将来、何になりたいかということが明確であれば、本当にやりたいことができる道に進んだ方が、今は苦しいかもしれないが、後々自分のためになります。
将来の夢がはっきりしているなら、換言すれば、補習科にきた「目的」が明確ならば、1年間努力すれば必ず不得意科目も克服できるでしょう。
 自分の行きたいところを全力で目指してください。決して今の偏差値で決めることがないように。今の自分は「未来の自分」ではありません。

 ただ、そのためには、1つ条件があります。
 それは、ジリツした学習者になることです。ジリツには「自立」と「自律」があります。
 私は、皆さんが将来、社会の中で一人の人間として「自立」(独り立ち)して生きていくために、「自律」(自分自身で立てた規範や考え方に従って行動すること)が必要だと考えています。
 「自律」して「自立」を目指す姿勢は、今の自分を打ち破り「未来の自分」を作り上げる取組につながります。ただ、「他律」から抜け出せない姿勢では、現状の改善に留まるでしょう。 
では、「自律」するために、何が必要でしょうか。私は3つあると思います。

 第1に、時間を最大限効果的・効率的に使うことです。まだ時間があるから何とかなるだろう、苦手な科目は時間ができたとき後でゆっくりやろう、などという今までの「甘い」意識を自覚し、限られた時間の中で「1点」をもぎ取る取る厳しさを持って、時間を使ってほしいと思います。その人の人生を決めるのは、極論すれば「時間の使い方」(「何に時間を使っているか」です。)適塾時代の福沢諭吉は、起きている間は本を読んでいたそうです。
 第2に、昨年度の反省を生かし、1年間の計画を立てて、見通しを持って粘り強く着実に取り組むことです。実テや外部模試等で、それまでの勉強の成果を振り返って次につなげるというサイクルを確立してください。
 第3に、補習科の授業を真剣に受講し、内容を確実に自分の力にするとともに、操山の先生方の力を有効に活用することです。
 補習科の限られた時間数の授業だけ受ければいいというものではありません。補習科の授業を軸に、進路指導室にある豊富な資料や図書室の書籍、武田先生、深見先生、大西先生をはじめとする操山の先生方など、操山の恵まれた環境を最大限活用して、自学自習をしっかり行い、力を付けてください。
 皆さんは、現役生に比べ、アドバンテージがあります。志望大学に届かなかったという昨年度の苦しくつらい経験から、1年間何をしなければいけないかが明確に分かっているというアドバンテージです。あとは、昨年度までの自分への「甘さ」から脱却し、実行するかどうかにかかっています。
 自分で「行きたいところ」を目標に努力した経験は、社会を力強く生きる力にもつながります。
また、AIが発達し、たとえどんなに時代が変わっても、10代のころ培った、自分を成長させる糧を自らつかみ取る力、そして「考える力」があれば生きていけます。この補習科には、自分を成長させる糧はたくさんあります。補習科の仲間と共に、たくさんの糧をしっかりつかみ取ってください。
 最後に、「学びを楽しむ」ことが大切です。知らないことを知る喜び、分からなかったことが分かる喜び、できなかったことができるようになる喜びは、人間にとって大きな感動です。皆さんには無限の可能性があります。  

皆さんの1年間の健闘を祈ります。