岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
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令和元年度「未来航路 課題研究発表会」(開会行事)校長挨拶

2020年01月31日

R2.1.28(火)8:40~ 

 皆さん、おはようございます。
 さて、今日は丸ごと、「未来航路課題研究発表会」の日です。皆さんの発表を聞ける今日の日を、すごく楽しみにしてきました。
 午前中は本校の各教室などでポスターセッションを、午後は場所を岡山市民会館に移し、全体発表を行います。
 午前中のポスターセッションには、特別ゲストとして、岡山城東高校と岡山学芸館高校の生徒さんも発表してくれます。
 両校の生徒の皆さんはこの後、紹介します。
 午後は、昨年度に引き続き、東京学芸大学附属国際中等教育学校の生徒さんがプレゼンをしてくれます。岡山城東高校、岡山学芸館高校の生徒さんもメンバーを替えてプレゼンをしてくれることになっています。
 午前中は、岡山操山中学校1・2年生も参加します。
 ここにいる高校1年生の皆さんは、今日一日、これから始まる研究のヒントを、具体的に見つけてほしいと思います。

 さて、課題研究発表会の開会に当たり、私から1つだけお話をします。
 皆さんは自分が30歳になったとき、どこで何をしているか想像できますか。私は操山の校長になってずっと、そのことを中心に本校の教育について考えてきました。皆さんが30歳になる十数年後は、国境を越えて飛び交う情報の量とスピードが飛躍的に増加し、AI(人工知能)やIoTが進化し、今ある定型的な仕事、前例踏襲的な仕事は次第になくなり、多くの人が知的創造性の高い仕事や高度な判断が必要な仕事に就くようになるでしょう。
 その時に必要とされるのは、知識の量だけではなく、様々な事象に対して、どこに問題があるのか、どうすれば解決できるのかという課題を自分の中で設定し、その課題解決に向けて文系・理系を超えた様々な知識や統計資料などをフル活用しながら客観的な現状分析を行い、論理的に考えを深めながら最適な解を導き出す力、さらにそれを関係者に分かりやすくプレゼンし説得する力が求められるでしょう。
 もう一つ、国際的な学力比較調査において、日本の若者は「自己肯定感」や「学習意欲」、「社会参加の意識」が低いというデータ、さらに根拠や理由を示しながら自分の考えを述べる力が弱いというデータがあります。
 本校の「未来航路」は、みなさんがどこで生きていようと、どんな仕事に就いていようと、自分の生き方に自信を持ち、主体的に学び続け、より良い社会づくりに向けたリーダーになるための基礎となる力を身に付けるために行っています。皆さんの真摯な学びが、皆さん自身と地球の未来を変えていくのです。
 今日の過ごし方で、たぶん、皆さんが30歳になったときの姿も変わっていくのではないかと思います。発表者へのリスペクトを持って真剣に聞く、質問する、質問に答える、そうやって、研究は深まっていきます。
 最後に、今日に至るまで生徒たちを熱心に御指導いただきました岡山大学の先生方、大学生・大学院生の皆さん、そして温かく生徒を見守っていただきました保護者の皆様にお礼を申し上げますとともに、生徒たちの成長のために日々頑張ってくれている本校の教職員に心から感謝します。

 なお、今日の午後には、伊原木岡山県知事さんがプレゼンを見に来られます。2本ほどプレゼンを見たり、休憩の間にG20保健大臣会合で提言をしてくれた国際塾の生徒たちと懇談される予定になっています。忙しい中時間を割いて皆さんの活動を見に来てくれるので、市民会館で知事が来場されたら、大きな拍手をお願いします。
 今日は、大いに楽しみましょう。以上で私の挨拶は終わりです。


 では、午前中のポスターセッションをしてくれる岡山城東高校と岡山学芸館高校の生徒さんを紹介します。どうぞ登壇してください。


(紹介後)もう一度、両校の皆さんに大きな拍手をお願いします。