岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
〒703-8573
岡山県岡山市中区浜412番地
086-272-1241
086-272-1721
〒703-8573
岡山県岡山市中区浜412番地
文字サイズ

平成28年度 二学期終業式

2016年12月22日

平成28年度二学期終業式 式辞
20161221%e7%b5%82%e6%a5%ad%e5%bc%8f

皆さん、こんにちは。今日で二学期が終わります。

中学校1年生から高校3年生まで、教職員も含めて、この場に元気に集まることができて、とても嬉しく思っています。
2学期は、1年間で一番長い学期であり、松柏祭をはじめいろいろな学校行事や部活動など校内外での取組も多く、とても忙しい日々だったと思います。
中学生の皆さんは、「未来航路」の一環として、11月、学年ごとに岡山県下、あるいは京都や東京に出掛け、それぞれの課題研究を深めました。
中学1年生の皆さんは先日、大変素晴らしい発表会を行ってくれました。
中学2年生・3年生の皆さん、3学期の発表会に向け、ぜひ頑張ってください。
高校1年生の皆さんは、ディべート等の活動を通して、課題研究の進め方・考え方についての学びを深めました。
高校2年生の皆さんは、グループごとに岡山大学の先生方や大学院生等から助言を受けながら課題研究を進めています。1月末の発表会に向けて、引き続き頑張ってください。
高校3年生の皆さんは、目標に向かって、ひたむきに頑張っている時期だと思います。一つだけ、私が最近出会った言葉を紹介し、2学期終業式に当たっての、私からのエールとします。

昨年3月までNHK『ニュースウオッチ9』のキャスターを務めていた大越健介という人がいます。今、55歳。新潟県の県立高校卒業後、東大に入り、野球部で8勝の成績を残した彼が、高校時代に野球部の監督から教わったことを、自身のコラムの中で、次のように書いています。

〈平凡な内野ゴロを打ってしまったとき。それでもうまくすれば内野安打になるかもしれないし、相手野手がお手玉をするかもしれません。コンマ1秒でも早くベースに到達するためにどうすればいいか。そこで口を酸っぱくして言われたのが、ベースの2~3メートル先をベースと思え、という言葉です。ベースそのものを目標にすると直前でスピードが落ちてしまうし、気持ちが勝ってヘッド・スライディングをするのも得策ではないと教わりました。ベースがその先にあると心得ることで、スピードを落とすことなく本物のベースを駆け抜けることができるというわけです。〉

大越さんは、この監督のアドバイスを、自己への戒めにしてきたそうです。

勉強でも仕事でも、目先の目標があります。でも、それを目指していたのでは、それより大きな成果を残すことはできません。自分の実力より高い目標を目指して、一歩一歩全力で進んで行く。ふと気がつくと、当初の目標をクリアし、その先に進み出している。
ボーダー付近では、たくさんの受験生がひしめいています。最後の最後に勝負を決めるのは、どのくらい本気で、夢に向かって努力を続けているかであり、その本気さは今からの「伸び」に表れます。そして、その「伸び」はゴールより先を目指すことで、加速化します。
合格点の80点を目指しても、80点は取れません。100点を目指して努力し続け、気が付いたら、合格点を通り過ぎていた。多分、それが多くの合格者の真実だと思います。
高校3年生の皆さん。操山で6年間あるいは3年間頑張った自分自身を信じて、全力でサポートしてくださっている先生方を信じて、仲間と励まし合いながら、夢の実現に向け、努力を続けてください。
他の人と自分を比較して一喜一憂するのではなく、堂々と胸を張って、やるべきことをやり抜き、「和して流れず」「松柏の精神」を持って頑張る操山生の皆さんを、校長として誇りに思います。
ここに集うすべての操山中・高生、そして教職員が高校3年生の皆さんを、心から応援しています。

では、少し早いですが、皆さん、どうぞよいお年をお迎えください。

以上で式辞を終わります。