岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
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3学期が始まりました。

2021年01月10日

1/8金 厳しい寒さとなりましたが、今回もオンラインで始業式が行われました。学校長の式辞に始まり、その後校歌を各HR教室に流しました。午前中1・2年生は宿題テストを実施し、3年生は特別授業を行いました。引き続きコロナ対策を行い、体調面に気をつけながら、各学年とも1年間の締めくくりに力を尽くします。

校長式辞

皆さん、明けましておめでとうございます。 高校3年生の皆さんは、来週末に大学入学共通テストを迎えます。2学期の終業式でも触れましたが、「やりきった」と言えるよう自分なりのベストを尽くしてほしいと思います。 中学生の皆さんや高校1・2年生の皆さんにとっても、3学期は1年間の締めくくりの学期です。今年度を素晴らしい1年にすることができるよう、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。 今日は、新しい年度の始まりに皆さんに「覚悟」という言葉について話をしたいと思います。「覚悟」という言葉はもともと仏教用語で辞書では「迷いを去り、道理をさとること」「予測される悪い事態や結果に対して、それを受け止める心構えをすること」「あきらめること、観念すること」とあります。よくプロ野球選手が、「今年は3割30本を目指します。」など自分の目標をマスコミを通じて世間に公表しますが、これも「覚悟」を決める一つの方法だと思います。「覚悟」は当然自分で決めるものだし、行動を伴うものです。人に決められた目標ならできなくても批判されることはないと思います。しかし、自分が決め、自分から公表した目標が達成できなければ、「あの人は口だけだ」と批判を浴びることもあるかもしれません。 それでも、あえて自分の目標を公言するのは、「覚悟」を決めるためだと思います。2年前になりますが、イチロー選手の引退会見で記者から「50歳まで現役でいると言っていたが・・・」と少し意地悪な質問をされた時に、イチロー選手は「それは実現できなかったけれど、言葉にすることが実現する近道でしょ」と答えていました。批判されるというリスクを負うかもしれない、しかし、それを公表することで、その目標に対してぶれない意思と目標に見合った行動をするという「覚悟」が生まれるのだと思います。 皆さんも小さなことでも良いと思います。自分の目標を自分で定め、誰かに宣言してみてください。人に宣言することで、その目標に見合った努力ができるようになります。結果として目標に届かなくても、その努力を周りの人は必ず見ていてくれます。イチロー選手に「50歳まで現役でいると言っていたくせに、できなかったじゃないか!」と批判する人はいないと思います。それはイチロー選手の実績だけでなく、日頃の努力を見ているからだと思います。そして皆もその努力によって階段を上がることができます。一段上がれば次の一段が見えてきます。頂上も一段分近づいたことになります。何もしなければ、次の一段は見えてきません。年の始めに覚悟を決めてこの1年間自分で決めた何かを成し遂げてほしいと思います。