岡山県立岡山操山高等学校

岡山操山中学校 通信制課程
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平成28年度入学式

2016年04月08日

平成28年4月8日
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式辞
 旭川沿いの桜の花吹雪が優しくそよ風に舞い、ナズナやホトケノザなど春の七草の可憐な花々に本格的な春の到来を覚えるこの佳き日、PTA会長伏見健一郎様をはじめPTA役員の皆様並びに多数の保護者の皆様方のご臨席を賜り、岡山県立岡山操山高等学校 平成28年度入学式を挙行できますことは、本校生徒及び教職員にとりまして大きな喜びであり、皆様に厚く御礼を申し上げます。

 ただいま入学を許可された新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。皆さんは、ただ今をもって岡山県立岡山操山高等学校の生徒となりました。本校は、明治33年開校の岡山県高等女学校および大正10年開校の岡山県第二岡山中学校をその源とし、昭和24年に岡山県立岡山操山高等学校として誕生した県下屈指の伝統校です。また、平成14年には岡山県立岡山操山中学校を併設するとともに、多様な学習ニーズに対応するための「単位制」の導入や、志望する職業や学問について自ら探究する「未来航路プロジェクト」など、特色ある教育活動を推進してきた気鋭の学校でもあります。

 昨年度からは、文部科学省「スーパーグローバルハイスクール」の指定を受け、「『和して流れず』の精神で、岡山と日本の未来を切り拓くグローバル・リーダーの育成」を目指して、これまでの取組をさらに深化・充実させています。
本校では、グローバルリーダーに必要な資質・能力として「幅広く深い教養」「課題解決能力」「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「社会貢献の意識」を掲げ、大学の研究者や大学院生と連携して課題研究を進める「未来航路」や、各教科の授業の中で資質・能力の向上を図る「GLOBAL STUDIES」などの取組を通して、生徒がより広い視野で物事を捉え、主体的に考えて行動し、様々な課題を解決することのできる人間の育成を目指しています。

 このような本校の取組は、生徒の皆さんがグローバル・リーダーとして、これからの社会を逞しく生きるための資質や能力の礎となるとともに、今後加速されていく高校教育や大学教育の改革、そして大学入試の抜本的な改革にも対応する「確かな学力」を育むものとなると信じています。
 このような操山高校に入学される新入生の皆さんに、私は二つのことを期待しています。

 一つめは、「高い志を掲げる」操山生となることです。「高い志を掲げる」とは、単に難関大学合格を目指す、ということではありません。それは、自分とは何か、そして、これからどう生きるか、郷土岡山や我が国、そして国際社会の発展のために自分には何ができるかという「人生の目的」を考え、その実現に向けて行動に移すことです。本校での様々な学習活動を通して、まず、皆さん一人一人が大きな可能性を秘めた素晴らしい存在であることに気付いてください。そして、自分がもつ資質や能力、知識などを生かせる生き方を考え、見つけた目標に向けて困難を厭うことなく努力し続けてください。もし自分の生きる目的のために大学に進学することが必要であれば、たとえそれが難関大学であったとしても、怯むことなくそのための努力を始めてください。「高い志」を掲げ、「進学できる大学」ではなく、将来の目的のために「進学すべき大学」を、勇気を持って目指してください。
 
 二つめは、集団の中で、互いの多様性を認め、受け入れることのできる操山生となることを期待します。新入生の皆さん一人一人は、それぞれ異なる人格や個性、資質・能力を持つ、かけがえのない存在です。その多様性が、本校に新しい活力と無限の可能性を与えます。
学校は一つの社会です。生徒の皆さんが自分たち自身で「社会の秩序」を作り出すことを学ぶ場。それが学校だと思います。お互いの考えや意見の相違が表面化した時、相互の意見を調整し、協力して解決策を見出すことを学んでください。
 これからの時代を生きるためのキーワードは「主体性、多様性、協働性」であると言われています。新入生の皆さんには、この岡山操山高校で、自ら進んで主体的に学習や学校行事・部活動等に取り組み、互いの多様性を認め、生かし合いながら、協働して有意義な高校生活を自ら創り出していくことを期待しています。

 保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。お子様は、貴重な青春の3年間を本校で学ばれることを決意され、本日入学されました。
 お子様にとっては、本校でのこれからの3年間は、自分の人生の在り方を模索し、自分の責任において将来の道筋を選ぶ大切な時期になります。3年後にお子様がこの操山高校を飛び立つときは、同時に、お子様が一人の独立した人格として親元を離れ、社会の荒海に漕ぎ出すときでもあります。
 私たち教職員も、それまでの期間に、お子様が自分の将来を具体的に思い描き、必要な資質や能力を伸ばすことができるよう、全力で指導・支援させていただきたいと思います。どうか、本校との連携を密にしていただくとともに、本校教育に対しまして、格別の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、御多忙の中、御臨席いただきましたPTA役員の皆様および保護者の皆様に改めて感謝申し上げまして、式辞といたします。